分散運用と集中運用

とあるブログの舞台裏 ブログの分散運用と集中運用
集中運用の例としてこのサイトを取り上げて下さいました。
自分の得意分野に話を持っていくのは恐縮ですが、この議論は高速鉄道を語る時にも必ず出てきます(笑)。
フランスの高速鉄道TGVは動力集中型です。一番前と一番後ろに強力な機関車を置いて真ん中の動力を持っていない客車を牽引・後押しする方式です。それとは対照的に日本の新幹線は動力分散型。ほぼ全ての車両にモーターがついています。どちらが良いとは一概に言えないのですよ。それぞれ利点と欠点があります。


それはともかくとして…。話をブログに戻しても同じように利点と欠点があります。
集中運用は、紹介した記事にもあったようにまずトラブルに弱いです。実際土曜日のはてなメンテナンスの時には全てのコンテンツにアクセスすることができませんでしたから。まぁそれはしょうがないです。そのリスクは背負っています。
さらに、紹介してもらえないというリスクもあります。内容分類型のリンク集でこのサイトをどう分類すれば良いのでしょうか?私にはわかりません(笑)。
集中運用の利点は、これも紹介して下さった記事にあったように、更新頻度が維持できることと、来訪者が当初目的とした記事以外の記事にも目を付けてくれることが期待できるというのが一番大きいですね。私の場合意図しないでそうなったわけですが。
それともう一つ、SEO的に有利かもしれません。分散型でやっていないのでわからないですが、例えば先月末からの執事検定特需で、複合キーワードを使ってこのサイトを訪れる人が目立ちました。このサイト、単発キーワードでは弱いけれど複合キーワードではかなり強いです。特に脈絡がないキーワードの組み合わせには。記事に脈絡がないからです!(笑)。これは意外な利点ですよ。全く意図しないキーワードで来訪する人がいる。来訪者が当初目的と違う記事を見て下さるのが「チョコクリームチップフラペチーノ効果」ならば、複合キーワードによる効果は「リプトン キャラメル効果」とでも申しましょうか?いやマジで全く書いた覚えないんですけれどね…。
分散型の利点は来訪者が安心して読めることでしょう。そのブログではその話題しか扱っていないわけですから、一つの記事が自分の趣味や興味に合致すれば他の記事も読めるはず。それとリスク分散という視点でもメリットは大きい。
分散型は自分でやっていないので細かく分析できないですが…。


最後に。
私が集中型にしているのはまぁ偶然です。たまたまそうなっただけ。ただ、読者数が増えてからいろいろとブログの書き方的な本を読んで、みんながみんなテーマを決めて書くことを推奨していたからそれに反発したかったってのもあります。一カ所に雑多な記事を集めてもそれなりに人が読みに来てくれることもあるということを証明したかった。
ブログをこれから始めようとしている人にいきなり分散型をやれというのは酷じゃないかなと思うんですよ。ある程度読者が獲得できた時に方向性を決めるべき何じゃないかと思います。その時に参考となる分散型の例はたくさんあっても集中型の例が少ないと私は思いました。それなら自分が実例になればいいとふと思ったんですよね。
分散型と集中型は対立する概念ではありますが、分散型で運営する方と「こっちが正しいのだ!」などと対立する気は全くありません。むしろどこが違うのかが気になります。みんながみんなどちらかに偏ってしまったら面白くない。商売でやっているのではなくて趣味なのですから。リスクは無いのです。集中型がダメだという結論が出たらそれはそれで集中型をやったことは正解なのです。やってみなければダメかどうかはわからんのです。なので、当分の間は集中型を継続していこうかと思っています。