高速道路1000円乗り放題は愚策なのではないか?

というのをこの時期に書くのはちょっとずるいような気がしますがね。前に書いたことと関連するので……。
俺だって高速道路利用者なので、自分の利益だけを考えたら高速道路が安くなったり無料化されるのは大歓迎ですよ。今まで高速を使わなかった状況でも使うようになるでしょうね。
しかし、よくよく考えてみるとちょっと違うのではないかと思います。
観点は3つある。


1つは選択の問題。これは前に書いたと思う。お金を出しても早く楽に目的地に到達したいっていう人もいるし、時間はかかるけれどお金をかけずに目的地に行きたい人だっている。人に限らず荷物だってそうでしょうね。むろん鉄道など他の交通手段も含めて考えることになるわけですがね。高速道路を無料、あるいは安価にすることによって、お金はかけても早く到達したいというニーズの受け皿がせばまるのではないかと心配しています。
2つ目は税金の使い道。高速道路料金を取らない以上、維持管理費や新規建設費はおそらく税金、それも国の税金からほとんどすべてが出てくることになるのでは?と思います(違っていたら教えて下さい)。税金を払っている人の中には高速道路とは直接的には無縁だと思っている人だっていると思います。そういう人たちだって大人なので、むやみに不公平感を主張したりはしないんでしょうけれど、実際にその道を通っている人がある程度の負担をするって言う方が理屈としてはすっきりすると思うんですよねぇ。
3つ目。モーダルシフトへの逆行です。CO2がなんたらかんたらという主張自体なーんかヒステリックに感じていて、そういう主張ってのは裏があると勝手に思ってはいるのですが、もしそういう主張に沿って政策を打ち立てるのであったら逆に自動車交通のコストを上げる方向に行くべきなのでは無かろうかと俺は思うんですよ。進むべき方向が矛盾しているような気がするんですよね。どちらが正しいと一概に決められる物ではないけれど矛盾してのはオカシイと思う。


そんなことを思っていたわけですが、この騒ぎがあるのでゴールデンウイークは遠出できません。せっかくの休みなのにがっかりです……。