2010年秋 東京近郊村めぐり 新道旧道隧道の旅

11月の中旬、プロジェクトの谷間で休みを取ったので、ちょいと日帰りドライブに行ってきました。時期も時期なので、紅葉狩りとしゃれ込もうと思ったのですが……。その結果やいかに。




まず、目指したのは中央道の上野原インターです。上野原で降りたことは1度もなかった。中途半端な距離なんですよねぇ。インター降りて、まずは甲武トンネルを目指します。奥多摩エリアに入るのに、もしかするとこのルートが早いかなぁと思って試してみました。うん。やっぱり早かった。早く感じた。市街地の渋滞ほど萎えるものはないですからね。っていうのは理由の一つで、甲武トンネルを通ってみたかったってのが大きいですがね(笑)。


トンネルを抜けるとそこは村でした。
檜原村
おそらくは東京都心から最も近くにある村。


子供の頃、ハイキングをしていたころにはなじみ深い土地でしたが、最近は全然行くこともなくなっていました。
笛吹(うずしき)、人里(へんぼり)、数馬(かずま)と言った印象的な地名の集落がある村です。「へんぼり」はよめねーよな。どういう由来があるのやら……
数馬から山に入り、これも通ったことがない奥多摩周遊道路へ。今は無料なんだね。知らなかった。景色がいいと言うよりも道が楽しかったですねぇ。途中で「都民の森」という施設があったので、都民ではないけれど休憩。平日だって言うのにそこそこ人がいてびっくりしました。


奥多摩周遊道路を抜けるとそこは奥多摩湖。当初予定ではそのまま国道411号線に入ろうと思っていたのですが、なんとなく村から村へつなぐというのをやってみたくなって国道139号線で小菅村へと向かいました。そして、山を越えて丹波山村へ。東京近郊の村3つ制覇です。


丹波山村からは国道411号線で塩山に抜ける一本道。前に青梅街道全線走破企画をしたときにこの道が印象深くてまた来てみたかったんです。紅葉のトンネルになっているところがあったんですよー。きれいでしたー。
ところが、だめでした。まず時期がちょっと早かった。紅葉までにはもうしばらく必要でした。
そしてもう一つ。残念なことに、新道になっていました。まだまだ工事中なんですが、かなりできていた。確かに道は走りやすくなったけれど風情がなくなりましたねぇ。旧道は全部廃道になるみたいだしねぇ。
標高1472mと意外と高くて高い以上はやっぱり寒い柳沢峠を越えて一路塩山&帰路へと向かったのですが、なーんか不完全燃焼。
なので、雁坂トンネルを抜けて秩父に向かうことにしました。なんとなくね。走ったこと有る道だったけれど、塩山に降りて中央道を走って帰るのはなーんかもったいなくて。
国道140号線は快適な道ではありますが、山道要素もあるのでどうしても団子になってしまいます。いくらなんでも遅すぎないかぁという車についてしまってちょっといらいらしてきた。その時思い付いた。
国道140号線旧道を走ろう!とね。
噂には聞いていたのですが旧道を走ったことは無かった。絶対新道よりも時間かかるだろうけれど一度は知ってみたかったからこの機会に行ってみることにしました。


強烈。


その一言で言い尽くされます。


雁坂峠側から入ると、まず栃本の集落があります。国道140号線は集落の中を抜けていきます。っていうか、縫っていきます。なんというかもう酷道っていうレベルではない感じ。路地。うん。路地だね。



大きな地図で見る


俺が走ったのは北(上)の方の旧道のですが、南(下)の方もたぶんかわらないんじゃないか?急峻な山の斜面に集落がへばりついていて、そこに通り抜けできる道があるから国道になっているみたいなイメージです。ギリですよ。ギリ。ずっとギリ。萌えました。萌え狂いました。


秩父湖が見えてくると、楽しい時間も終わりが近づいたことがわかります。しかし、そこには最後の関門が……。
これだ。

萌えた。萌え尽きた。ひどい。これはトンネルではなく隧道だ。誰がなんと言おうと隧道。
雁坂峠側から入ると洞内分岐を見るなんていう余裕全くなかったです。ちょうど前をダンプが走っていたんですよ。その一挙手一投足を食い入るようにみるだけで精一杯です。だってこすりそうなんだもん。っていうか、そのダンプ、このトンネルに合わせてデザインしたんじゃないかっていう大きさなんだもん。「みつちり」トンネルに入ってました。ちょっとでもハンドル操作を誤ればどこかがぶつかる、そんな状態。
いやぁ。強烈でした。


秩父からは花園インターに出ろと指示するナビを無視して正丸峠を越えて圏央道を使って帰りました。
国道140号線旧道。聞きしにまさるインパクト。もう一度走りたい道の一つになりました。