奥千葉旅情

奥千葉と聞いてどこを思い浮かべるでしょうか?
どこも思い浮かばない人も多いと思います。そりゃそうだ。今日車で走っていてふと思いついた言葉だからな。俺が勝手に。




千葉と言っても意外と広いです。俺が生活をしているのはそのうちきわめて狭い地域です。東葛エリアの一部だけですね。松戸市から出ることは極めて少ないです。車でどっか行く時だって流山市柏市を走って守谷が第一チェックポイントになっちゃいますからね。
今、幸か不幸か、いや不幸なんだけどさぁ(笑)、暇になっちゃったので、ふと思い立って千葉県内のドライブに行ってきました。




目的地が無いと何となく盛り上がらないので、別に目的はないけれど目的地は作りました。なんとなく道の駅。今回は、栗源と蓮沼と多古(タコ)に行ってみることにしました。
ルートは途中まで成田空港に行くのと同じ。全く同じじゃつまらないので、成田のイオンを迂回するコースを探しながら走ってみました。空港行くときに最大の障害となるのがイオン周辺の渋滞なんですよね。
まず最初にショックを受けたのは、手賀沼近辺の個人的ランドマークだったデイリーが閉まっていたことです。コンビニ増えちゃったからなぁ。面白い店で大好きだったんですけれどね。ショウガ一山100円とか通常あり得ない物が売ってましたからねぇ。
イオンの迂回を試みている途中に成田市農協の直売所があったのでなんとなく入店。なんとなく野菜を買った。松戸の農協とは当然の事ながら品揃えが違います。


空港の下をトンネルで抜けてたぶん生まれて初めての栗源町に入ったはずなのに市町村合併香取市になってました。この辺、合併しまくったんだなぁ。
そのちょっと前に十余三というところがありました。十余二はわりと近所にあるから不思議な感じですね。


トイレ&一服休憩などをしつつ、次にどこに行こうかと……。多古に行くと帰りたくなっちゃうし、所要時間のバランスも良くないので蓮沼に向かいました。せっかくなので海までずどんと行ってみたいなぁと思い、八日市場から野栄に抜けてみました。今は匝瑳市って言うんですね。ってか、読めない……。「そうさし」ですかそうですか。
その道すがらふと思い付いたのが、冒頭に挙げた言葉「奥千葉」です。なんかねぇ。奥っぽい感じだったんですよね。房総とはまた違う奥っぽさがあった。なんでなのかはわからないんですけどね、風景だって旧沼南町の雰囲気と、もっというとうちの近くの雰囲気と大差ないんですけどね。千葉の景色はどこも似ているんだよなぁ。ああ、だから房総半島と千葉って結びつかないのかも。台地と低地が低いレベルでせめぎ合っているのが千葉であり、そのなかでも奥まった感じがするから奥千葉なのかなぁ。
東京の食料庫として機能をしているだけあって、様々な作物が植えられています。稲はもちろん、トウモロコシとか各種野菜とか……農業県ですね。


海辺を走る道を快走と行きたいところでしたがほとんど海は見えません。それはずいぶん前にこの道を走っていたので知っていたこと。
ここまで、地震の影響は屋根の上のブルーシートに見て取れましたが、津波は市街地までは襲ってこなかったようでした。砂浜と林が天然の防波堤として機能するレベルだったんでしょうね、九十九里中部エリアでは……。もうちょっと北に行くと被害があったんですよねぇ。


道の駅蓮沼に到着するまで忘れていたことがありました。そうだよ。海産物もあるんじゃん、と。干物とかも売ってたのでせっかくなので買っちゃいました。しばらく朝飯には困らない感じ。もしかして昼飯と夕飯もか?


そこから再び山側に向かいました。そういえば、あの辺、切り崩されている山が多かったですね。土を取っているのかぁ。良い土なんだろうか?
道の駅多古はなんかしらんけど割と混んでました。時間帯がそう言う時間帯だったからかな?適当に休憩して適当に買い物して……。ここからどうやって自宅に帰るか、という最大のテーマに取り組みました。


なんとなく走ったことがなかったので、国道296号線で富里まで行ってみました。俺が知っている富里は村だったんだよ。それが今じゃ市だよ。すっかり市になってたよ。んで、そこからはおとなしく高速に乗る……はずもなく、国道464号線を走ってみました。なかなか熱い道でした。
この道って成田スカイアクセスの側道として整備されるはずなんですよね。それを先行して国道指定している。松戸から鎌ヶ谷に出るところでも、交通規制で国道を素直にたどれないところがあったりするのですが、成田エリアもなかなか楽しい道でした。
子供の頃に行ったっきりの宗吾霊堂も久しぶりに目にしましたよ。そして国道464号の別名は宗吾街道。京成の駅名は宗吾参道ちょっと違う。そしてそして、さらにその宗吾街道の別名として書いてあったのが「直訴道」。そうだよねぇ、直訴した人がまつられているのが宗吾霊堂なんだよねぇ。思い出した思い出した。
なーんかその辺の道が狭くてねぇ。楽しいんですよね。ワインディングって感じ。決して走りやすい道ではないんですけれどね。交通量も多いですし。


そこから、普通に国道356号に出ても良かったんですが、なんとなく、小林からまた山側に入って、多い競馬の牧場の脇を通ってみました。そこだけ浮いてた……。牧場から県道64号線までのアクセス路が無駄にハイスペック。なのに小林方面から牧場に行こうとすると、幅員制限用の太いポールがあってアンバランス。なんか面白い道でしたね。


木下(きおろし)からは行きと同じルートでした。一カ所一通を回避するために違うところがある。いや、もう1カ所家の近所で違うところがあるな。曲がりやすさ優先で……。まぁそんな細かいことはどうでもいい。




ガソリンの無駄遣いという感もありますが、なかなか楽しい小旅行でした。この暇さ加減とお金が続けばまたどっかに行きたいですね。