『らんま1/2』実写ドラマ

見てみた。いろいろとひどい。




高橋留美子のひどい世界が再現されていてひどかったです(笑)。
らんま1/2は繰り返し読んだ漫画じゃないので、どこがドラマオリジナルでどこが原作準拠かが区別つかないのですが、ぱっと見で区別が付かないくらいには原作の作品世界が再現されていたって事でしょうかね?
正直、サンデー誌上で実写ドラマになると聞いた時のがっかり感はちょっと無駄になったと思いました。思っていたよりはずっと面白かった。
でも、一番面白かったところは本編ではなく東京ガスCMとのつなぎでした(笑)。なんかツボに来た。日テレ以外で見ている人にはさっぱりわらかないでしょうがね。


原作と明らかに違うのはなびきの設定ですね。こっちの方がむしろ自然かもねぇ。面白かったし。もしらんま1/2がサンデーでなくスピリッツで連載されていたらこういう設定だったんだろうなぁと自然に受け入れられた。
2時間ドラマでオチまで描かなきゃならないってことで、エピソードはドラマ用に作られた物だと思いますがまぁいろいろと痛々しかったですね。その痛々しさも原作にあってもおかしくない感じだったのがあれですけれどね。


遠い昔原作者が語ったのを目にした事があるだけでそもそも記憶がおぼろげだし合っていても原作者が本当の事を言っている保証はないのですが、あかねの髪を切った理由はキャラが動きづらかったかららしいんですよねぇ。好きだからひいき目でみているのはさっぴいて欲しいですが、それが本当なら高橋留美子はやっぱ天才何じゃないかと思う。それがこの短いドラマでも再現される、この作品を代表するエピソードになっちゃってるんだから。今はもっと進んでいるけれど、当時だって髪型ってのはキャラを区別するための重要な記号だったんで、その記号を変えるってのはそうとうの覚悟が要っただろうと思うんですよね。ぱっと思い付く限りらんま1/2のあかね以外には思い付かないですねぇ。




男の子が水をかぶると女の子になるっていう設定は、男女入れ替わりとは違って他作品への応用は難しいでしょうけれど、普遍的な面白さがあるんでしょうかね。アニメ実写を問わず、設定を生かして時々新しい作品が産み出される作品になるのかも知れないですね。