【蛇足解説】純な読書感想文は思ってるよりずっと難しい - 『ビアンカ・オーバースタディ』読書感想文 上級版と初級版の違いについて

いやぁ。これがやりたくて1日引っ張ったんですよ。昨日感想を書こうと思ったんですけれどね。能力的に無理だったので天から知恵が降ってくるのを1日待ちました。1年半待った事もあるので別に長くは思わなかったけどね。




上級版と初級版。両方読む人がどのくらいいるかはわかりませんが、もしいらっしゃったら聞いてみたいんですよね。
今日このサイトにアップロードされた『ビアンカ・オーバースタディ』読書感想文で上級版と初級版のどっちがより高度な、いやもちろんここはぜひ相対評価でお願いしますね(笑)、レベルはたかがしれているのでね(笑)、高度なではなくて相対的になんとなくよさげな、と言った方がいいかな?感想文だと思いますか?ってことを聞いてみたいんですよ。




読書感想文を書くにあたって、極力守っている原則があります。それは、「ある作品の感想文を書く時に他の作品には言及しない事」です。あくまでもその作品単体で何を感じたのか、何を読みとったのかを書こうと。もちろんあくまでも原則であって破りまくってはいますけれど心がけてはいます。
そう。心がけないとそうはならないんですよ。驚いた事に。
ビアンカ・オーバースタディ』を読んですぐに感想を書こうと思ったんですよ。そしたらね、出てくる感想が全て他作品に言及しないと書けないものだったんですよ。自分でもびっくりしたね。
で、逆にやる気になった。
ならば、他作品引用をしない感想文と、そのしばりがない感想文の2種類を同日同時にアップロードするのはどうかなと。


ところがだ……。


他作品引用をしない感想文のアイディアが全然出てこなかったんですよね。あれもだめこれもだめそれもだめいつまで経っても出てこない。なので昨日アップロードするのはあきらめました。
そして今日、帰りの通勤電車でやっと思い付いた。ポイントを思い付いて芋蔓的にオチも思い付いた。だからこうやってとりあえず実装できたわけです。異様に短いけど。


でもね、自分が読者だったら、今日アップロードした「上級編」は手を抜いているように見えるんじゃないかなぁと思うんですよ。短いしね。適当に書いたなぁと。逆に「初級編」に対しては、いろいろ調べてがんばって書いている、という誤解をしてしまいそうなんです。実態は逆です。上級編は書くまでにめちゃめちゃ苦労しているし、書きながらも他作品引用を避けるために無駄に神経をすり減らしています。それで短くなっちゃってるってのもあります。
初級編は自動筆記状態。むろん、細かい言い回しにつまったり、構成がぐちゃぐちゃになってしまい段落を入れ替えたり、無駄な仕掛けを思い付いてしまいそれを入れ込むのに工夫したりってのはあるけれど苦労はしてないです。思い付かないのに比べれば全然苦労じゃないですよ。
圧倒的に上級編の方が書くのは難しいんですよ。
少なくとも俺の場合はそう。比較できないくらい難しい。


対象となる作品の純な読書感想文って簡単に書けるもんじゃないんですよ。


子供たちが書いてくれた読書感想文を評価する立場の方がもしも万一この文章を読んでくれたのなら伝えたい。
一つの作品だけを読んで感想を書くというのはとても難しいこと。いや、もしかしたら普通は簡単にできる事なのかも知れないけれど、それができない、やってもうまくいかない人だってたくさんいるって事。逆に、その作品以外の事に言及して感想文を書くのは案外とたやすくできる、むしろそっちの方が手抜きになる人もいるって事。
どちらをより高く評価するのかは人それぞれ基準が違うでしょうけれど、まずは自分が感想文を書いてみて、その難易度を肌で感じてから評価するという方法を取ってみるのはいかがでしょうか?
まじでさぁ。やってみると大変なんだよね、これ。もともと読書感想文は苦手だったけどさぁ。


あっ、そうそう。最後に蛇足の蛇足だけれど。
後書きで作者が「2つの読み方がある」って書いてますけれど、上級版はラノベとしての読み方をしてみました。んで、初級版ではその2つのどちらでもない読み方をしました。これは意図せずなんですがね、どういう読み方をするか、2年前に既に予告していました。自分でもびっくりしましたねぇ。
人はそう簡単には変わらない物。