札幌の都市計画


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碁盤の目。
まさにその言葉がぴったりな街です。




タクシー乗った時に「何条何丁目で言ってくれると助かる」みたいなことを言われることがしばしばありましたが、慣れないと難しいんですよ、それは。
札幌中心部に限って言うと、0条0丁目にあたるところが札幌テレビ塔でそこから南北の条と東西の丁目が増えていくってのはしばらく生活していて体が覚えてきたけれど、碁盤の目に慣れていないので間違いそうで怖かったです。実際歩いてて間違えたこともあったし。筋を間違えただけで方向は合ってたから事なきを得たけれど。
過去のしがらみがない場所に新しい都市の地図を引くというのは、その仕事をした人たちにとっては楽しくてしょうがなかったんだろうなぁと思います。しかし、それでもやっぱり計算違いは起こるものなんですよね。


実際にその街で生活していた訳ではないので誤解かも知れないのですが、札幌の中心は計画よりも西に偏ったのかなぁと思うんですよ。具体的には、西4を貫く札幌駅からすすきのに至る道路が街の中心になっちゃってますよね。そしてそれはむしろどうしてあそこに起点を儲けたのかなぁと言う疑問につながります。
見てのとおり、東側には豊平川が流れています。だからもともと東側にはスペースがない。創成川を起点にしたから、ということなんでしょうが、ぱっと見すごくバランスが悪いですよね。北側は函館本線万里の長城として機能してしまって、いわゆる駅裏地区の開発が遅れたのかなぁと想像します。
しかし、北海道庁の赤煉瓦庁舎の場所などを考えると、そもそも条と丁目は単なる区割りであって、街の中心を決めるみたいな意図は無かったのかも知れません。


もし仮に現在まっさらな土地に新しい都市を造ろうという話になったら、やっぱり札幌のようなきれいな区割りの街になるんでしょうね。正直、そういうところに慣れていない俺にとってはあまり魅力的ではないのですが……。不思議と札幌には魅力を感じました。それはたぶん整然としているように見えつつ歩くと整然としていないように感じられるからじゃないかなと思っています。