『ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU』第一夜感想 深夜っぽくない深夜アニメ
どうしようかなぁ。週刊連載感想とは逆に、まずは総論から感想を書いてみましょうか。うまくいかなかったら構成変えるけど。
おれの感想それ自体は簡単にひと言で片づくんですよね。
これは期待できるな、と。放送時間が短く感じました。んでもう1度見直してしまった。今ひまだからそれが気軽にできるけれど、たとえば夜遅く帰ってきてももう1度見ちゃったと思う。
ただ、世間一般でどうなのかというのはわかりません。テレビアニメ新シリーズと言うより、単発の劇場版とかテレビスペシャルとかOVAの匂いがするというか……。もっというと、原作付きアニメではなくてオリジナルアニメっぽいなぁと思いました。
もちろん俺は原作を読んでいるし、これまでにアニメになったやつも一通りは見ているんですが、それらのなかで今回のアニメに一番雰囲気が近いのは原作漫画なんですけれどね。それなのになーんか漫画っぽくないんですよねぇ。どこがどう、というのは見直してもわからなかったんで気のせいかもしんないですが。
3回目のテレビシリーズではあるけれど、このシリーズはハヤテというコンテンツの中では勝負どころになるんじゃないかなぁと思っています。
そこそこ人気があった原作と朝のいい時間帯に1年間放送されたアニメ、その後に深夜版と劇場版と続き、普通ならばそろそろ幕引きが近づいているタイミングなのですが、ハヤテの場合はまだ半分くらいしか話が進んでいない。この後も引き続きプロモーションを受けるためにはここで相当の結果を出さないといけないんじゃないかなぁ。
漫画原作で読むだけでも満足ではあるんですが、できることならばこの作品のラストシーンを動く絵で見てみたいと思います。それが実現するために乗り越えなければならないのが3期の壁ですが、1話を見た限り、乗り越えられそうな気がしました。信者のひいき目なので全く信用できませんけれどね(笑)。
続いては1話、アニメのナンバリングに従えば第一夜の個別感想です。
オープニングとエンディング
季節感が全くない。原作の時間軸ともアニメ3期の時間軸とも合っていない。アニメ3期が終わるタイミングに合わせたのかブルーレイDVDが発売されるタイミングに合わせたのか。ここの雰囲気はサンデー巻頭カラーっぽいですね。
9/25
作中時間が提示されました。劇場版よりさらに1ヶ月後。屋敷に戻った屋敷組。世界進出が決まったルカ。
父の遺産
「学校より大切な物がある」ってセリフは、多くの漫画ではいい言葉として語られそうなのですが、この漫画の世界では単なる言い訳として捉えられる(笑)。前にも書いていますが、ファンタジー世界の話のくせに価値観が妙に現実っぽいんですよねぇ。
CMまたぎ
ここはコミックスの折り返し4コマですね。雰囲気は。もしかすると、3期の構成上あんまり活躍がないキャラにスポットを当てるコーナーになるのかも知れません。原作知らない人には???でしょうけど。
隠し子?
マリアさんが言った愛人よりもすごいものが出てきたってことなのか、そう言う話ではないのか?妹っていうからにはナギよりも年下。んで、導入部の話からすると、父親の隠し子ならせいぜいナギより1才年下。母親の隠し子ならもっと年下でもおかしくないし、倫理的にあれな感じのテクノロジーを使ったって話だったらなんでもありですけれどね。
ルカ
ラスベガスで絡んでくるとは思うんだけれど、原作の展開が現状こんな感じなので、ハヤテやナギ、そして他の登場人物とどういう人間関係になっているのか全く想像がつかないです。
ツグミ・ルリ
現時点では謎の少女。いきなりハヤテが本気でこぐチャリに同乗するとかこの娘も不幸属性か?
まとめ
話としてはオーソドックスながら、ハヤテらしくシリアスもギャグも含めいろいろな物語要素がてんこ盛りでした。
今までのアニメの中で一番ハヤテらしさを感じましたね。同じく原作者が作った劇場版の冒頭よりもカオス。普通に考えれば父親の遺産とやらがこのシリーズの中心になると予想できるんですが、原作を読んで疑心暗鬼になっているので「もしかしてその話にはあっさり決着が付くんじゃないかなぁ」という邪念をぬぐい去ることができません(笑)。
屋敷が主要な舞台になっているので、西沢さんとかヒナギクさんとかの出番がどのくらいあるのか?ってのも気になりますが、案外と来週はそっちサイドの話に終始するのかも知れません。だって原案が畑健二郎さんだからねぇ。普通にそういうことをやりそうです。
原作者自らによるネタバレ。原作者自らによる物語全体に影響を与えるかもしれない新キャラ。ここまで踏み込むアニメは逆に原作者が濃密に絡まないと難しいのかも知れない。
深夜アニメってのを見始めたのは最近で、数をそれほどみているわけじゃないけれど、今までのハヤテテレビアニメの中で一番深夜っぽくない雰囲気でした。この先、どんな雰囲気に変わっていくのか、ええ、変わることは前提で考えていますよ、原作者が絡んでいる以上ね、楽しみ半分怖さ半分というところですねぇ。
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