アニメ ハヤテのごとく!のここまでを振り返る

ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU』の放映が東京エリアでは終わりました。今までの流れなら、今日は12話の感想を書くことになるのですが、それを書こうとするとどうしても触れたくなってしまうことがあるので、表題の通り、テレビ、劇場版を含めた今までのハヤテアニメすべてを振り返ることにします。


さて、まずはアニメ三期の最終回を見ての感想です。これはひと言で書ける。


わかりづれーww


そして、アニメ三期全体の感想もひと言で書ける。


なにをやりたいかわからねぇーwww




と、書いた所で日記を終えるのはとても簡単なこと。ただ読む人にはなにも伝わらないのは明かです。読む人に意図が伝わるなんていう妄想に捕らわれているわけではないのですがもう少しだけ書きます。そして、それをやると、冒頭にも書いたようにどうしても今までのアニメを振り返らなきゃならないんですよねぇ。


そもそもの出だしから異例だったと思うんですよね。
原作者が「アニメに向いていない」と言っている漫画を4クール1年のアニメにしたんですから。
そしてできた1期はなかなか面白い物になりました。

1期

  • ストーリー性もある原作から別のストーリーを持つアニメを作った



続いては2期です。2期は別に変わったことはしていなかったと思います。少なくとも単体で見れば……。

2期

  • 原作のストーリーを一部切り出してアニメを作った



次の劇場版。これはたぶんこの漫画でなければ難しいことをやってのけました。

劇場版

  • 原作者が原作ではまだ描かれていない未来のストーリーを作りアニメ化した



そして、昨日放映が終わった3期。これがなかなかすごかった。

3期

  • 劇場版同様未来のストーリーを作り、それを原作と同じテイストでアニメ化した





こうやってみると、毎回毎回違うことをやっているんですよね。そんなにアニメを見るわけではないですが……、同じ原作で2期3期とあると、たいがいは1期と同じ雰囲気のものを作っているように思えるのですが、ハヤテの場合そういうことをしていないんですよ。ひと言で言うと無茶をしているように思えます。




冒頭にも書いたように、アニメ3期では、「わかりづらい」とか「なにをやりたいかわからない」という感想を持ちました。それは俺がこの漫画の原作を最初に読んだ時の感想と同じなんですよ。違うのは漫画なのかアニメなのかってところだけです。
原作は漫画だったので、それを理解しようとしてうっかり繰り返し読んでしまいました。それは紙の本というメディアが俺にとってはなじみ深いものだったからです。アニメとなるとそうはいかない。アニメを繰り返し見るという作業はなかなか俺には難しいのですよね。できる人にはなにを言っているかわからないと思うけれど……。
もしかしたらアニメのファンは同じアニメを繰り返し見るのが普通なのかも知れないので的はずれかも知れないけど、アニメ3期がアニメファンに受け入れられるのか、というと受け入れられない可能性の方が高いのかなぁと想像しています。繰り返し繰り返し見ないとわけがわからないんじゃないかなぁ、たぶん。
原作で慣れているとわからないのはわからないなりに楽しいのですがね。
なにをやりたいかわからないについては言うまでもなく、未だに原作でもなにがやりたいのかわからない。結末が全く見えない。アニメ3期の結末だってこれはこれで確かに終わってはいるんだけれど、このオチかい!って感じでした。そこもまた原作の雰囲気そのまんまなんですよね。
3期はこの漫画のテンポや雰囲気が好きな俺のようなファンにはかなりツボにくるアニメなんですよ。


しかし、もしもまたアニメ化(4期?)されることがあってもこういう雰囲気の作品にはならないような気もしています。いや、次も今は想像もできない無茶をしてくるのではないかと期待してしまいます。


原作自体もかなり実験的でリスクも大きい替わりにリターンも期待できる作品だと思っていますが、その原作から派生して作られたアニメでもこれまでいろいろな挑戦をしてきたんですね。