ハヤテのごとく!394話「西沢歩 白熱教室」感想 思うところはいろいろある

色々と脈絡無く思う所ある一話でした。


まずはナギの属性ですね。
遠い昔にヒナギクが登場した時に、「ヒロイン交代したな」と思ったのですが、そもそもこの漫画は主人公とメインヒロインとサブヒロインたちという構成に見えつつも、全員が主人公で誰が主人公の話が描かれるかによって、登場人物たちの立ち位置が変わるようになっています。
なので、ナギとルカの比較がとても面白いなぁと思いました。
どっちがより主人公なのか?という文脈で語られているのでこういうことになっていますが、どっちの主人公の話が好きか、という切り口もできるんですよね。
作中での評価の通り、ルカを主人公にした話の方が受け入れられ易いのでしょうけれど、ナギのようなタイプだっていてもおかしくない。実例はすぐには思い付かないけど。
そもそも、漫画対決編?に限っては、ナギとルカという対立軸になっているけど、ほぼ同時進行で進んでいる別の話では、また別の対立軸があるんですよね。評価基準が変われば勝ち負けもたぶん変わるんですよねぇ。
あー。
やっぱリアルっぽい漫画だよなぁ。


続いては漫画家先生。
こういう形で登場するとは思わなかった。先生なにやってるんっすか、ですね。仕事して下さいと(笑)
ナギに自信を取り戻させるために用意された今回だけのゲストキャラだったらそれでもいいんだけれど、もししばらく登場してナギにアドバイスをしていくとしたら、その内容に興味がありますねぇ。
西沢さんがそう言う世界に興味が無いという設定が生きてるよな。興味がないから自分がしでかしていることの意味がよくわかっていないんですよね。


最後に一つ。
今週の話しを読んで完全に心が折られた。というか納得した。選択は間違えてなかったと思えた。
奇跡的に面白い話を思い付くことを信じて、ひたすら面白い話を考える。
うん。なるほど。たしかにそういう方法はあるだろう。その通りだ。
しかし、こういうケースがある。
取りあえず何でもいいから話を考えて何か書こう、と思って1週間、面白い面白くない関わらず何の話も、設定すら思い付かない。
ひたすら考えてもなにも思い付かない。もちろんプロの漫画家さんや小説家さんだって同じような状況に陥ることはあるでしょう。
しかし、それは、既に多くの作品を産み出して、その時点でも産み出し続けていてたまたまそうなるだけ。
初めてなにか面白い話しを作ろう、と思った子供の頃は、止めどなくアイディアがあふれ出ていたんじゃないでしょうか?だからこそそういう道に進むことに決めたんじゃないでしょうか?
つまりはそういうことで、ナギもルカも俺から見ると選ばれた才能ある少女にしか見えないんですよね。思い付かないもん。ほんと。かけらも。子供の頃から本をたくさん読んでて、いろいろな面白い話しに触れているはずなのにそうなんだから、元々そういう能力が欠落していたと理解するしか無かったんですよね。


努力っていうのは素晴らしい物だし、自分を高めるってのはよくわかる。実感したこともある。でも、その努力が実を結ぶのは、才能や興味との方向性が合っている時なんだろうなぁと、もしも方向性を間違えた場合、その努力は無駄になる上に、すればするほど後になって自分の心を折ることになってしまうんじゃないかなぁと。今さらながら私は思うんですよね。


湿っぽい話しになってしまいましたが今週の感想はこれで終わります。




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。