ハヤテのごとく!396話「強さとは約束を守る事」感想 約束された未来

誰よりも深く、とは言わないけど、誰よりも早くこの漫画がどういう漫画かを理解した可能性のある一人であるという自負はあります。
なので、わかってはいる。よくわかってはいるんだけど。




わけわかんないよなぁ。




ナギとルカの同人誌対決でハヤテを巡る一つの条件が提示されました。これだけみると新展開です。んで、それは、世間一般とはたぶん違う意味だと思うけど、俺が言う王道展開です。
一人の男の子を争うヒロインがとある条件でその男の子を賭けて争うという流れ。
どっちが勝つかってのは、たいがいメインヒロインが勝つんだけれど、それでも読者はどっちがかつのかどきどきして読むんですよね。そうでない意外な結末も想像しながらね。


ところが、この漫画では、既に先の日付の話しが描かれているわけですよ。別のメディアを使って、ではあるけれど。となると、まぁ普通に考えれば結果は見えているってことになるわけでして、そういう作りがされている話しって少なくとも俺の経験上は無いわけでね。
やっぱ普通じゃないですよ、これは。


今までのこの漫画の傾向から想像すると、同人誌対決はもっと大きな話しの陰に隠れてうやむやになって終わるんじゃないかなぁと思ってます。にしても、先をばらされているってのはねぇ。
作者の思いとしては、物語は結果を楽しむ物ではなくて過程を楽しむ物だっていうのがあるのかもしれません。それは確かにありますよね。犯人がわかっている推理小説を再読することだって普通にあるわけですから。でも、最初から結果が見せてしまうってのはなかなか勇気が要ることです。倒述推理ってのもあるけれど、あれだって最後には犯人を追いつめるんだろうなぁと思ってはいるけれどそううまくはいかないかもというドキドキ感は残されているわけでね。


変な漫画、というか変な物語ですよねぇ。これ。




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。