僕がそれでも松戸市に住み続ける理由

ふーん。知らなかったけれど書いてみるか。


とても簡単。金が無い。気力も無い。なのにローンは残っている。




松戸市って中途半端なんですよ。新興住宅地の割には古いコミュニティもしぶとく残っているし、東京都心への距離も中途半端。それが柏との商圏の差になっているんじゃないかなと思っています。だってちょっと足を伸ばせば北千住や上野はもちろんのこと秋葉原にも銀座にも行ける。定期を持っている年齢層が多くすんでいるからだったら東京で買い物っていうことになっちゃうんじゃないかな?俺はなっちゃっている。
そしてこれもまた中途半端なことに郊外型の街並みと旧来の街並みが折衷されています。車で買い物するには道も駐車場もそれほど大きくなく、そもそもショッピングセンターもそれほど大きくなく、かといって電車だと前述のように東京や柏にもいけてしまう。
電車もまた中途半端。新京成武蔵野線は10分おきに走っているけれど常磐線快速は間まちまちで常磐緩行は12分おき、流山線と北総開発は20分おき、TXに至っては通っていないし10分おきの野田線松戸市内を走っているけれどターミナルは柏と船橋。中途半端だなぁ。
ほかにもいろいろと中途半端なところがあります。たとえば地形も中途半端。これは松戸市だけではなく北総エリアすべてにいえることですが、異様に坂道が多い。自転車にはつらい街です。昔の谷津をそのまま開発したところもあれば、ざっくり切ってどかっと盛って傾斜を緩やかにしたところもありますけれど坂が多い。多すぎる。階段も多い。無駄に多い。


おそらくは東京23区に隣接する市町村の中ではもっとも魅力が無い都市なんじゃないですかね。中途半端という文脈からはずれますが常磐線や国道6号線で江戸川を渡ると、ものすごい「東京を離れた感」に襲われます。急に景色が開けて南には市川の高層建築が見渡せる。そこそこ離れたところを走っているはずの北総開発鉄道がはっきりと見える。個人的には「結界」だと思っています。子供のころは東名高速多摩川越えたあととかもそんな感じだったけれどいまじゃねぇ。


とまぁ、つらつら書いてみましたが、中途半端に近いし中途半端に便利で中途半端に田舎なので住みやすいといえば住みやすいです。シムシティみたいにがっちりと計画された地域と脈絡無く開発された地域が隣り合っていて、道を1本間違えると元に戻るしかなくなったり階段でどんづまったりすることもあるけれど、慣れれば東京と反対側に行く分には車で快適にかつすばやく移動できたりします。
いまいちな条件が重なっているせいか不動産の価格も手ごろですしね。




でもね。本当はまた東京に住みたい。生まれた街に住みたい。俺が住みたい東京はこれまたひどいところでさぁ……(延々と続くネットには書けないような悪口)