ルノー/日産による三菱支援

このタイミングでこういう話がでてきたということは、こうなる前から検討していて、下手すると検討過程で燃費問題が出てきたんじゃないかなぁなどと邪推しています。デューデリとか絶対やってるはずですからね。




これをやると今回の不正関連でルノー/日産もかなりの負担が発生するはずですがそれを勘案していないなんてことなないはずで、それを差し引いても支援し傘下に収めるメリットの方が勝っているという判断でしょう。その判断が正しいか否かは結果論でしか語れないので今言及することに意味はありません。自動車に限らず昨今話題の電機業界だって結局は結果論でしかないわけで、その当時はいいこととされていて短期的には成功していた経営戦略が結果的に命取りになることだって往々にしてありますからね。


群雄割拠だった日本の自動車産業も、トヨタグループ、ルノー/日産グループ、ホンダ、スズキに集約されて来ています。こうやってみるとおもしろいのはいわゆる外資系で日本市場に食い込んだのは最後発のルノーだったってことですかね。富士重工とスズキと関係があったGMは撤退し、マツダを実質傘下に収めていたフォードは本体も撤退、クライスラーは三菱との関係が希薄になりフィアットと統合。その後もVWはスズキとうまくいかなかったり。
生き残るために規模の拡大を追うという方向で自動車業界の再編は進んでいますが、その業界全体の方向ですら正しいのか正しくないのかは今はまだわからないわけで。