ショッピングモールがない街のショッピングモール

たしか2ちゃんのどっかだったと思うんだけれど、人口40万人以上の都市で大規模ショッピングモールがないのはわが松戸市くらいだって書いてありました。
調べたわけじゃないけれど、松戸市に大規模ショッピングモールがないのは言われてみればその通り。一番大きな施設は松戸の伊勢丹になってしまうのかもしれないです。


思いつく理由はいくつかあります。
東京に近すぎる。
そういう施設を作れて、かつ交通至便な土地がまだ出てきていない。
川沿いの低地と台地の境目に旧市外が広がっていて、そこに鉄道と幹線道路が通っている。
台地にも細かい谷がたくさんある地形なのでまとまった平坦地が少ない。


そんな中、駅からは遠いけれど幹線道路からはほど近い住宅街の外れにある北部市場が閉鎖され、開発されるとの話があります。

ここもまた微妙な立地で、流山橋から市川船橋を直結する幹線道路沿いではあるけれどその道以外は狭くて曲がりくねっているから交通が集中しがちです。
道路幅が広いからまだいいですが。
駐車場への入り口は北部市場交差点を十字路化して確保することになると思われます。
余談ですが、北部市場交差点を柏側に向かって何も考えずに走ると突然突き当たってどうにもならない状態になる大スペクタクルが味わえますのでそういうのが好きな人にはお勧めです。


まだできていないしなにができるかわからない北部市場跡地からほど近いところに、今でもショッピングモールがあります。ただし、大規模ではありません。小規模です。
その名を「プチモール二ツ木」といいます。

ここは土地を松戸公産、つまり松戸競輪場の持ち主が持っていて、そこにトイザらススポーツオーソリティびっくりドンキーマクドナルドが入っています。
さらに向かい側にはかなり広い駐車場を持つマツモトキヨシホームセンターがあって、数十メートル離れたところにはスシローがあって、文字通りプチモールを形成しています。
二ツ木というのはこのあたりの地名でご近所には一部ローカルアニメでネタにされた三ヶ月という難読地名もあったりします。


この立地もまた微妙でして、国道6号線が馬橋を過ぎて江戸川沿いの平地から台地へと分け入っていくところにあり、どっちから来ても上り坂になっています。それもあって特にクリスマス商戦の時期は渋滞します。ここだけの問題ではありませんが国道6号線は古い規格の幹線道路なので沿道に商業施設ができるとかなり厳しいです。


さて、そのプチモール二ツ木の向かいにあるマツモトキヨシホームセンターが先頃閉店しました。客の入りが以前に比べて悪いことは歴然だったし、店の目の前を松戸環状道路とも呼ぶべき都市計画道路が通ることのあるから想像はしていました。都市計画道路の整備は必死でやっています。市立病院のオープンには絶対間に合わせないといけないですからね。
跡地は何ができるのかと思っていたら……。電気屋マツモトキヨシができるとの資料が地元に回ってきました。
おもしろいのは電気屋がヤマダとかケーズとかではなく上新電機だってこと。なぜ上新なんだろう?
それはともかくとして、ここが2店舗3店舗開発されると小規模ショッピングモールが中規模ショッピングモールくらいにはなるかもしれません。
持ち主は違って国道6号線は挟んでいますが、この2つの施設は事実上駐車場を共有する運用をするのではないかと思います。最近は勢いが落ちていますが以前はここの信号を渡る人が非常に多かったです。市内の国道6号線の横断歩道は駅に向かうルートなど一部を除いてはそれほど横断する歩行者多くないんですけれどここは例外でした。その理由は入りやすい方の店に車を止めて向かい側で買い物をするという需要がそこそこあったからです。
自分の店で買い物をしないと駐車料金を取るという正しい運用をするのを非難することはできませんが、商売としては共存共栄を目論むというのもありですから。


ここの商業開発が進むと通過交通を捌くはずの国道6号線が地元需要でまた混んでしまうんだろうな。