スバルとマツダ その決定的な違い

国内の自動車メーカーはトヨタを中心にしてグループ化が進み、それぞれ特徴がある、スズキ、マツダ、スバルというメーカーがトヨタのグループになっています。
中でも一段驚いたのはスズキで、永遠のライバルと言ってもいいダイハツが昔からトヨタグループなのになぜと思いました。
今までGMやらVWやら外資との提携をして来て、それでもまだ独自性を保っているスズキは、おそらくスバルやマツダが独自性を保っているのを見てトヨタのグループになることを決断したんじゃないかと想像しています。
インド市場という武器は持っていますが単独では生き残れない、しかし独自性は保ちたいという企業の方針にあっていたんでしょうね。
逆にインドがある今だからそういう交渉が可能になるという意味合いは強いと思いますし。


さて、その話はともかくとして、最近マツダとスバルを比較する記事が多いように思います。
両方ともトヨタグループに入りはしたもののこれからも、そしてこの先も我が道を行くというところが似ているから比較されるのでしょう。
しかし、その両者には決定的な違いがあります。




友人にはマツダの車を好み、乗っている人もいますが、私自身はマツダの車を買ったことがありません。しかし、レンタカーでは何度かお世話になっています。
一番直近では札幌でロングドライブに挑んだときにデミオをあてがわれたのですが、前日あてがわれたヴィッツに比べてなんと運転がしやすかったことか。視界がいいんですよ視界が。体型やポジションによって違いはあるんでしょうけれど、俺にとってはヴィッツは視界が悪かった。ピラーが必ず目に入るんですよね。それに比べデミオはものすごくクリアでした。それだけで全然違います。
安い値段で借りた車ですから装備とか性能には別に期待はしていないですが必要十分でした。この車いいなぁと思いました。次はこれでもいいなぁとも思いました。


実は、俺にとってのマツダ車は永遠の2番手なんですよね。最後まで購入検討候補に残りますが最終的には買わない車です。
5ドアセダンという謎カテゴリーの車が欲しかったときに最後まで検討したのはファミリアアスティナとランサーで、最終的にはランサーを買いました。それを買い換えるときにワゴンか5ドアかと考えていたときにも当時はアテンザだったかなぁ、まぁマツダの車ほしかったです。
でも買わなかった。それはなぜか。


価格です。


ランサー買ったとき、そのランサー、めっちゃ安かったんです。1.6リッターですが130万という今だと軽も買えない値段でした。
フォレスターも安かった。今では信じられないけどめっちゃ安かった。ほぼ同じスペックのエンジンを積んでて少し小さいインプレッサよりもなぜか安かった。
デザインや性能はもちろん大事ですが価格っていうのは購買の時に大事な要素の一つで時と場合によっては最大の要素になります。
その部分でマツダとスバルは全然違う戦略をとっているように思えてなりません。
スバルは比較的安く出しています。全体的に値上がりはしているけれど今でもその傾向は変わらないと思います。
それができるのはスバルは実質一つのプラットフォームしかやってないからなんだろうなと思いますね。1車種で投資を回収するのではなく、全車種のトータルで回収すればいい。その中で売れ筋ができればそこは比較的高価にし、いまいち売れない、売れるかどうかわからない車は比較的安価に提供する。そういう考え方で商売をしているんじゃないかと推測しています。
だから俺が買った当時は海のものとも山のものともつかないフォレスターが安くて、それがアメリカで売れまくったから高くなったってことなんじゃないかなぁ。
今買うならインプレッサだもんな。安いもん。


とまぁ、貧乏人の戯言ですが、評論家やお金持ちではない一般的な消費者にとって価格というのは購買を決める重要な要素になるので、そこを度外視して比較するのはちょっと違うんじゃないかなぁと常々思っております。