これは漫画としても化けるんじゃないかと思った第68話

初めてここに迷い込んだ方のために書きますと、私はハヤテのごとく!という漫画を非常に高く評価しています。かなり気が早いですが今世紀を代表するフィクションになると確信しています。なんでそんなに入れ込むのかというのが気になったら目次サイトからたどってみてください。
最強の物語 ハヤテのごとく!
水曜日には他のサイトなどを見る前の素の感想を原則ポイントを絞って書いて、木曜日に他のサイトを踏まえた感想を書いていることが多いです。




そんな感じの案内を毎週水曜日に書こうと思ってますがうざいかなぁ・・・


では、今週の話。珍しくあらすじを追った感想をまず書いてみます。


掲載順が・・・orz
落としたかと思ってびびったよ。相変わらず紙の色が変わるところに掲載されているけど後ろの方だと普段読まない漫画まで読んでしまう(笑)


最初の話は後で触れるとして、前半は大いなる助走 (文春文庫)的な魂の叫び。漫画新人賞に落ち続けているという設定ですか。
そして、ナギちゃんの年齢確認があります。ハヤテ君13才の時麻雀の代打ちって・・・どういう設定だよ(w


その後、ナギちゃんがマリアさんを手伝うという恐ろしい思いつきをしてしまいます。ナギちゃんのメイド服、萌えるところなんでしょうか?西沢さんよりは似合っていたけど・・・
正直微妙だ。2chあたりの反応が気になります。
ナギちゃんが何か役に立とうとすると、まぁ当然のように屋敷はめちゃめちゃになるわけで。。。
そして、久しぶりにタマが登場!毛皮にされてなかったんだね!!
でも洗濯機の中。「スイッチを押したら連載が終わってしまうような絵づら」だそうです。
もしタイミング的に次スレ案を書けたら

  • 洗濯機のスイッチを入れたくなった香具師の数>XX万人

にします。


本人はがんばっているつもりでも、暴虐の限りを尽くすナギちゃん。ちょっとした言葉の行き違いで泣いちゃいます。その後ハヤテ君に慰められて気を取り直して漫画を書きます。
その漫画が・・・
すげぇよ・・・
ぶっ壊れてるよ・・・
読みてぇよ・・・

いや、書く方は大変だろうけどさ、こういうぶっ壊れた漫画最近無いから。マジで読みたい。スゲー読みたい。100話過ぎたら一話まるまる使ってナギちゃんの漫画を書けるようになるらしいので楽しみにしています。




さて、今日のポイント

  • 世の中にはお金で買えない物がある。

八日目に書きました。
そう、ナギちゃんの夢はお金で買えないんです。言い方を変えると、彼女は決してお金では満たされないんです。もし満たされるのなら今十分に幸せなんです。
このことはハヤテのごとく!という物語の一つの柱を示唆しています。そう、五日目に書いたように、お金という物に対する価値観の違いというのはこの作品で避けて通ることができないテーマだと考えています。今週の話は、その幹を膨らませて構成されています。


さて、俺が感動して、世間一般的にも非常に評判が良かったらしいバレンタイン企画一回目第66話を思い起こしてください。あの話は、西沢さんの切ない恋心、ヒナギクさんの素直になれない恋心を描いています。どうみてもラブコメです。


66話を読んだときに気づくべきだったかも知れない。ハヤテのごとく!は一話完結を基本とした作品としても化ける!
五巻発売時に書いた「交錯」の中で述べたように、僕はハヤテのごとく!という作品を

それぞれが別の作品として存在しうるような重厚な設定の物語が交錯し、影響を与えながら進んでいく

という作品であると考えています。
しかしあれを書いたときには思い至らなかったことがある。それぞれの「太い幹」を使って一話完結の漫画を書くことができるんです。それが、66話と今週の68話に良く出ています。


僕はハヤテのごとく!をありえないくらい高く評価していますが、正直漫画としてはあまり評価していませんでした。大して漫画を読んでないですが、今まで読んで気に入っている作品を順位付けすると
マカロニほうれん草>>うる星やつら>>>>>>>めぞん一刻
という感じになります。
あくまでも漫画としての評価で、物語としての評価だと
めぞん一刻>>>>>うる星やつら>>>>(100億光年)>>>マカロニほうれん草
となります。


上の評価の中でハヤテのごとく!という作品がどこに入るか。物語としてはむろん一番左です。そして今週の話を読むまでは、漫画としてはめぞん一刻よりちょっと上くらいのところでした。しかし、今はうる星やつらより上かも知れないと思っています。物語の幹を使って一話完結の漫画を書けるという発想はまるでなかった。なるほど〜と思いました。


ハヤテのごとく!という作品は、物語として見ると間違いなく超一級品です。終盤に入ると、読者は人類未経験の感動に襲われることになると思います。しかもそれを長期間味わうことになります。そしてその物語はすでにできあがっています。複雑かつ重厚な設定はある結末に向けてあらかじめデザインされているんです。
しかし、ハヤテのごとく!は週刊雑誌に連載されている漫画です。書き下ろしで発表している作品ではありません。その用意された結末に達するには毎週ある程度の人気を得続けなければなりません。そのためには毎週の話で読者を引きつけなければならないのです。そして、この作品の本質的な価値である、一見関係ないように見える話が全て関連しているという恐ろしく緻密な設定は、毎週の話を作るのにも使われているのです。


最後に・・・
ちょっと話がそれますが、この日記のコメント欄などで勧められて、今「魔法先生ネギま!」をちんたら読んでいます。2006/1/21に一度だけハヤテとの比較っぽいことを書いていますが、今までいまいちピンとこなかったんですよ。この二つの作品はあまりに違いすぎる。ネギま!はたまらなく面白いし、ハヤテはたまらなくすごい。でも一緒に論じるのはきつい・・・
でも、今日の話を読んでようやくとっかかりがつかめました。まだネギま!は六巻までしか読んでません。今出ている十三巻?まで制覇したら比較論も書けるかも知れませんね。何ヶ月も後の話になるとは思うけど。


今日のハヤテ論は、いずれ文体をかえて肉付けして再度かくことになりそうな気がします。それも何ヶ月も後のこととは思いますけどね。七巻発売までは書くことが一応決まっているし・・・
では、また明日。



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