77話感想二日目



はじめに・・・
あんまり引用は好きではないのですが、今日は多用してみます。


昨日の日記を書くのにめぞん一刻を参考書として読みました。引用に間違えは許されないですから・・・
セリフの確認だけのつもりだったのに吹いてしまった。もう何度も何度も読んでいるのに吹いてしまった。面白いですよ。ツボに来ます。今まで高橋留美子作品について語るとき、ギャグはうる星やつら、心理描写はめぞん一刻って感じで書いてますが、めぞん一刻のギャグも面白いです。特にこの五巻六巻のあたりはね。またーりとしたラブコメ状態に時折来る細かいギャグが好き。前にも書いたけどなんか「間」がいいんだよね。「間」っていうのは漫画では表現しづらいはずなんだけどなぁ。
この辺りの話は、夏目房之介氏の「マンガの深読み、大人読み」にも、id:izumino様が書かれていたユリイカ誌にもなかったような・・・読みが甘いだけかな・・・
面白いギャグには間を感じるんですよ。マカロニほうれん草のようなものすごいテンポってのも面白いけど、なんとも言えない間っていうのも大好き。


そして今週のハヤテです。
電車の中で吹きそうになったところがあります。さてどこでしょう???
ええ、同じところがツボにはまった方が多いようです。
14ページのマリアさん
面白かったっす。全然面白い状況じゃないのにすごく面白かった。
でも、「ここは笑っていいところなのか?」という疑問があって昨日は書けませんでした。へたれですねぇ(笑)
素人なりにもあの絵に気合いが入っているのはわかったんですよ。だから面白かったんです。吹きそうになったんです。真剣にやっていて外している物ほど面白い物無いですから。プロ野球のぎりぎりの珍プレーみたいなものです。ただ、それを狙っているのか、天然なのかがわからんかった。それほど衝撃的なページでした(笑)
バックステージで狙っていたことが分かって安心しました。

なので14ページ目の作画は仕上げまで自分やりました。

そうなんですか。。。俺は自分で絵は全く描けないし、漫画自体あんまり読まなかった人間です。それでもあの絵に気合いが入っているってなんとなーくわかっちゃったんですよね。不思議ですよね。なんでわかるんだろう???どこが違うって事は何一つ指摘できないのにね。

しかし、自分がどれだけ面白いと思っていても
それが読者に伝わるかどうかは全く分からないのです。

そりゃそうだよな。一読者として「面白いから読んでみろ」って人に言っても受け入れられないことがあるくらいだから、作者からして見りゃ不安でしょうね。でも、少なくとも今週の話は世間一般に受け入れられたと思います。
この話の肝は

いやいや、コレ普通の事じゃん。

なんですよ。だから吹きそうになる。そうじゃなければ昨日引用しためぞん一刻の話のように、ちょっと笑みがこぼれるくらいのネタなんですよ。(めぞん一刻で俺が吹いたのは別の場所)
単行本まで買っているファンから見れば(設定を考えれば)普通のことなのに笑えるんですよ。問題はその設定を知らない読者(そっちの方が遙かに多い)がどう感じたかです。俺はもうそういうことを考えられない人間になっちまってはいるんですが、なーんか伝わっているような気がするんですよね。あのページの気合いの入り方が浮いてるんですよ。ちょうどいい例えがあるな。間違えて買ったサンデーGXの「新吼えろペン」の大きなコマみたいな浮き方なんです。俺は「新吼えろペン」を初めて読んだわけで、設定も何もよく分かってないんだけど笑えたんですよ。あっ、笑うところだよね?そうだよね??違ったらごめん。


たぶん今週号は受けると思うんだけどな。どうだろう。




なんかまとめにはいっちゃいましたが、もう一点あります。
かなり個人的な思い入れの話になってしまうのでちょっとだけ。

□各キャラの名前の由来はなんですか
(略)
物語のイメージから付けたのが
『ハヤテ』『ナギ』『マリア』

マリアはともかく、他のサイトで俺が検索をはじめたときにはすでに指摘されていましたがハヤテとナギは風のイメージですよね。風。
はげしく全てを運び去るような風と、風が止まった状態。そういう物語なんですよね。この物語は。でも、今はまだそこまで達していない。それがなんとなく分かるのはあと実時間で一年半くらい後でしょう。
意外だったのは「歩」もその関係でのネーミングかと思っていたけどどうやら違うらしいという話。彼女が四番目の地位と思っていた俺の予想はどうなる。バックステージに書いていることが全部本当とは思ってませんけど。
『凪』という言葉に俺は特別な思い入れを持っています。
凪→墓参り→精霊流し→失われた楽しかった日々
どうしてもその連想から抜けられない。
凪を初めてそうと意識して経験したのは真夏の長崎です。長崎の街は凪になると風がぴたりとやんで、真昼よりも蒸し暑くなります。そして風が吹き出して涼しくなった頃墓参りに行き、帰り道に爆竹の轟音を聞きながら精霊舟が流されていくのを見物する。そして、あの頃を思い出しながら酒を飲む。
偶然ではありますが、そういうバックボーンを俺は持っていたんです。単行本を買ったとき、一巻のプロフィールにあった

漢字表記だと三千院凪

という短い言葉。もしかするとそこにも引っかかってしまったのかもしれない。


もともと風というのは「時間」をイメージさせやすい物です。風が吹いた→時代が変わったみたいな比喩にも使われます。しかも俺の場合は特に「凪」という言葉に強烈な思い入れがあった。たぶん今まで明かしていなかったと思いますが、そういうバイアスもかかっておりますんでそこんとこひとつよろしく。




最後に本編の話をひとつでおしまい。
ヒナギクさんが「生徒会長」になったときの書類。わざわざ『卒業式』だけ読めるようにしていました。伏線なんでしょうか?ただ埋めてみただけなんでしょうか??作中時間が予想よりも進んでいなくてまだ2/21だったので多少は余裕があるだろうけど、このあと三月はイベント目白押しのはず。いったいいつになったら四月になるのでしょうか。
バックステージVol.64(2006年2月1日)より

タイミング的に次回からのバレンタインを超えると
漫画内時間が急速に春に向かっていってしまうので

あまりに急速すぎて止まっているかのように見えますが・・・(笑)
まじでホワイトデーイベントは来年三月に合わせるのか??


だらだら書いていたらおそくなってしまった。今日はこの辺で。



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