2006年圏外の旅(その2)

一日目・二日目はこちら

行程

・三日目:乳頭温泉玉川温泉鹿角市大湯環状列石十和田湖奥入瀬渓谷〜迷ヶ平〜三戸〜金田一温泉〜九戸〜久慈〜黒崎〜北山崎〜岩泉〜早坂峠〜盛岡市街〜盛岡南IC〜日立南太田IC〜流山IC〜松戸

三日目

三日目も早く目が覚めました。早く寝ているから当たり前といえば当たり前です。せっかくなので朝湯を楽しみつつ朝食時間を待ちました。
朝食後は速攻チェックアウトして出発です。今日は長丁場。山道ドライブの応酬。すごく楽しみです。
ガソリンの残量が微妙なので田沢湖入り口交差点のスタンドで給油。盛岡より\14/Lも高いよ・・・観光地価格だ。まぁそれはしょうがない。
よく整備された国道341号線を北へ上ります。ダム湖がきれいでした。途中、有名な玉川温泉にちょこっと立ち寄り。北投石が見られるところまでは行きませんでした。通り抜けはできなくてちょっとがっかり。遠いなぁ。一泊でここにくるのは大変だしもったいない。
八幡平へ折れる道をみて、もしもう一度ここに来ることがあったら今度は八幡平へと思いながらも森の中の道をひたすら走ってようやく街にたどりつきます。そこが鹿角市。道の駅があったので小休止しました。道の駅ってのは無料のトイレとしての存在価値がありまくり。自販機おいてあるところも多いしドライブするのには力強い味方です。


乳頭温泉au圏外です。ここでCメールとEメールが来ていることに気づいて返信しました。圏外の温泉地っていいよなぁ。毎年のように行く道志のキャンプ場も圏外だけど、お風呂に行くときには圏内を通ってしまう。実質電話ではなくメール端末として使っているのでメールができないのは現世と隔絶された感があって心細いやらうれしいやら。


鹿角市からはナビに従って県道に入りました。しばらく走ると環状列石が見えました。なるほどこれはでかい。朝早かったので資料館のような建物は開いていませんでしたが駐車場に止めてちょこっと見に行きました。
大湯の温泉街を抜け国道103号線十和田道に入ります。ここから山越えです。


発荷峠。十和田湖カルデラの南縁。雲がかかっていて湖全部は見渡せなかったけど逆にそれが幻想的でいい気分。いいところでしたよ。もっとのんびりしていたかったけれど観光バスが同じ方向に向かいたがっていたのでそれよりも先に出発しました。
そしていよいよ十和田湖畔に。なーんか広いですねぇ。山の中の広い湖っていい感じですよ。山道を越えて子の口まで湖畔の道をひたすら走りました。そこからは国道102号線で奥入瀬です。

奥入瀬

すごいよ・・・
川のすぐそばを国道が走っている。雰囲気は梓川を狭くして凝縮したみたいな感じ。途中まで下ってUターンし、銚子大滝の近くで車を止めて30分くらい散策をしました。雨の翌日だっていうのに水がきれい。滝の水量は十分。すばらしい光景でした。寄り道して来てよかったよ。




十和田湖畔に戻り途中で曲がり国道454号線に入ります。不安になる番号の国道です。家の近所の国道464号線はどうでもいい田舎道だからなぁ・・・国道を走るには右折しなきゃならんのに右折禁止の交差点があったり・・・
しかしこの国道は十分整備されていました。普通の車で走るにはほーんと気持ちいい道。ナビの指示でここを走ったんだけどあたりかな。
迷ヶ平という交差点で国道を離れ青森県道21号線に入ります。そこにドライブインがあったので小休止しました。にんにくをあり得ない値段でかったら大根をおまけしてくれた。野菜が高い今日この頃、トランクの中は野菜でいっぱいだったのは秘密です。生鮮品とはいえ、持つ物もあるからね。麦餅なるものを食べてトイレ行ってこの先の長丁場に備えました。


県道21号線は牧場の中の道でした。いい雰囲気です。とっても。旅行してるぞ!って感じ。日常とはかけ離れた光景です。でも、この光景が日常なら俺なんかは飽きちゃうんだろうなと思ったりしました。
なんか黒い小さい物が目の前を横切りました。どう考えても小熊です。かわいい・・・男の俺が見ても十分かわいい。お持ち帰りしたいくらいですが、外に出てちょっかい出すと怖い大きな動物がやってきそうです。美人局みたいですね(笑)野生の熊を見たのは初めてでした。キジが飛んでたりなかなか野趣あふれる道です。


山を下りると国道104号線、秋田街道です。何の変哲もない国道です。これはこれでいいですよね。そしてついにおなじみの国道4号に至ります。日本橋本町、北千住、梅島陸橋・・・なにもかもが懐かしい。さすがは4号です。104号との交差点は立体交差でした。でも交通量はそれほど多くはありませんでした。走りやすい、高速道路のような道でした。
金田一温泉国道4号を離れ国道395号線に、さらに途中から国道340号線へ。ナビ任せの気楽な旅です。そろそろ休みたいなと思ったら道の駅の看板がありました。九戸村、道の駅「おりつめ」で小休止しました。国道から岩手県道22号線に入ったところです。そしてその道を走って久慈へと向かいます。


道の整備状態がすばらしいです。逆に言うとおもしろみはありません。高速移動が可能です。圧倒的に交通量が少ないってのはやっぱ気持ちいいですね。好きなように走れる。県道から国道281号線に入り久慈渓谷を車中見物しました。渓流は見飽きるくらいみたけれど渓谷ってのは今回の旅で初めてだったかもしれません。
久しぶりの大きな街久慈市に入り、途中看板に従って宮古方面に向かいます。ほどなくして国道45号線浜街道に合流しました。ここから三陸海岸沿いです。野田に向かう長いまっすぐな下り坂が気持ちよかった。道の駅「野田」があったので休憩。電車の駅と一体化していました。去年行った笹川流れ桑川駅と同じ構造だけどこっちの方が敷地が広い。野田にいる野田ナンバーの車。なんか微妙(笑)地元の人が見ていたような気がするけれど自意識過剰なだけかもしれません。


そして、途中から県道44号線に入り、いよいよ今日のメインになるはずの北山崎に向かいました。途中で鷲か鷹かわからんけど道路上にいてびびりましたよ。

黒崎

北山崎に行く前にその前の絶景ポイント黒崎にも立ち寄りました。天気は霧。みえねぇ・・・
と思いきや、展望台まで下ったら見えました!絶景です!!すげー。断崖絶壁とはこのこと。堪能しました。

北山崎

車でちょこっと走って北山崎へ。黒崎とは違って土産物屋があったりして観光地化しています。相変わらずの霧だったけれど200段以上の階段をがんばって下りて展望台へ。みえねぇ・・・・疲れ倍増・・・帰りの上りが遠かったこと・・・ビジターセンターでプロジェクターで映された映像を見て雨の中とぼとぼと駐車場に戻りました。
メールをしようとしたらここもau圏外。あなどれねぇ。


積極的に考えればまた来る理由ができたということで(笑)




当初予定ではこのあと早池峰山の麓を通って福島で言う中通り(岩手ではなんかいいかたはあるのか?)に向かう予定でしたが、霧、雨、という悪条件のため、最短距離で盛岡に向かうこととしました。
北山崎から国道までの道が思ったよりも景気がよくて満喫しました。途中津波の防潮扉が道にありました。今ここで津波が来たらもしかしておだぶつ?とか思いながら走りました。高いところに防潮扉があったのは驚きです。こういうのって実際に現地行かないと実感わかないよなぁ。
国道45号線を一瞬だけ走り県道44号線の続きへと車を進めました。海の近くとは思えないくらい山深いところです。トンネルで山を越えるってのがまた・・・
県道は小本の街をショートカットしているだけで、山越えの国道455号線小本街道に入ります。この道も整備されていて気持ちいい道です。
岩泉町内に道の駅があり、当分休む場所なさそうなので大休止。売店の人に盛岡までどのくらいかかるのかと聞いたところ、二時間くらいとのこと。結構遅くなるなと思いました。この時点で確か17:00頃でした。まだ明るかった。
噂の龍泉洞の水で作った缶コーヒーを飲んだり水を買ったりしてから出発!妙に立派な岩泉線を眺めながら、ひたすら「盛岡」の看板に従い455号線を走ります。快走をしていると、前に遅い車がいてちょこっとつまります。でもマナーがよく遅い車はよけてくれます。そんな感じで走っているうちに、トラックを先頭に車が数台並ぶようになりました。トラックも広いところがあったので当然よけてくれます。俺は俺なりに気持ちよく走れる速度で走りました。ところが・・・コーナーごとに後ろがつまる。直線では離れてコーナーで詰まるって言うのは俺が遅い証拠です・・・
郷にいれば郷に従えではないけれど、よけましたね。そしたら、後ろの車はかっとんで行きました。
とはいえ、かっとんで行った車も他の遅い車にすぐ引っかかるわけで、カットビ集団とはつかず離れずで気持ちのいい高速ワインディングを楽しみました。
この道での峠越え、早坂峠は本格的な山道です。トンネルの工事をしていましたが、地元の車が毎日通るためにはトンネル必要でしょう。関東近辺で言うと椎坂峠と雰囲気が似ています。てっぺんには観光客相手の謎の建物はありませんがレストハウスはありました。トイレ付き。そこで一休みします。初めて通る峠はそれなりに消耗しますね。でも、それが心地よい。
そのときこの先に今日のハイライトがあるとは思って見ませんでした・・・


峠を越えると山間の非常によく整備された道が展開されていました。この道がすごい!草原の中を走ったりして開放感がよい。そしてフラット。ひたすらフラット。箱根スカイラインとか伊豆スカイラインみたいな感じ。しかも無料です。この道は、フォレスターXT(EJ20ターボ)&5MTだと5速ホールド、アクセルコントロールだけで走れました!4速ホールドで走れる道ってのは経験あったはずだけど5速ホールドってのは記憶にない。強烈です。日本ではないみたいです。それが1時間近く続くわけです。まぁ飽きますね(笑)いくら好きでも。
そんな気持ちのいい道も終わりはやってきます。厳しくはない下り勾配があって、ようやく盛岡の街にたどり着きます。にしても、休んだとはいえ2時間半かかってます。道の駅で聞いた2時間ってのは地元補正がかなりかかっている。初めて走る人が2時間で走るのはかなりがんばらないときつい。
街に入る道はナビにまかせて怪しげな道。山田線の踏切があったりして風情はありました。その後県庁のそばを通ったり、ライトアップされたテレビ塔?の脇を通ったりして、由来がありそうな明治橋という橋で北上川を渡ります。北上川を渡ったのは初めてかも。あっというまでしたが、さすがは県庁所在地今回通った街で一番でかいよ。


盛岡南ICまでナビで指示をされた地元道チックな道を走りガソリン給油。もう当分山道はおなかいっぱいって感じです。
東北道磐越道常磐道と交通量の少ない高速道路を快調に走りました。ここには書けない速度での巡航を心がけましたが、ちょっと気を抜くとさらにここには書けない速度になっていたりするので意外と気を遣いました。それでも抜かれます。当然。


日立南太田IC到着時に0:00を過ぎていたので一回降り、割引を最大限に使って流山ICに2時頃到着。流山街道でガソリンを入れ地元道を走り200mくらいだけ母なる国道6号を走って自宅に到着。ビール(当然サッポロ黒ラベル)一本飲んで泥のように眠りました。



サマリー

走行距離:1655.9Km
使ったガソリン:139.25L
燃費:11.9 Km/L
田沢湖畔から盛岡南の三日目の行程では13.2 Km/L というあり得ない数字になりました。下り坂が多いと電子制御エンジン&MTは燃費がいいなぁ。
通った県:千葉・茨城・福島・宮城・岩手・秋田・青森
費用:一人当たり約\40,000


そうそう何度も行けない東北の旅でした。