読書感想文 パクリ 無料 読書感想文の書き方 2006年版 何をどう書くか

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この記事を書いた後、読書感想文の課題になりそうな本の感想をだいぶ書きためました。

さらに調子に乗っていろいろ書きました。まだ感想文の在庫は増え続けています。

思っていたほど1年で在庫が溜まらなかったのでこんなのでお茶を濁した2009年……


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カテゴリー 読書感想文


2006/12/04追記:
カテゴリ 読書感想文 このサイトにアップロードされている読書感想文一覧です。目的の物が見つからない場合は上の方にあるサイト内検索を試してみてください。それでも見つからなければYahooとかGoogleでもう一度…。
追記終了


季節柄だと思います。
表題の三つの単語で検索して、このサイトにやってくる人がたくさんいます。
なので、くどいくらい強調してみようかなと。


パクリ 無料 読書感想文


なお、ここにはその単語で検索してやってきても目的のコンテンツはありませんのでご安心ください(笑)
※検索単語の順番間違えていたので訂正しました。検索結果に順番も関係ありそう。
今日はそれに触発されてみて、いったい読書感想文ってどういう風に書くの?何書けばいいの?たとえばどんな風に書いてたの?って話を書いてみようかと思います。




俺は教師でもないし、評論家でもないので、一般論ではなくここに書いている感想文をどういう心構えで書いているかって話になります。
まずは、俺が書く読書感想文は大きく分けて二種類あります。一つは言葉についての感想、もう一つは内容についての感想。わかりづれーなぁ。書いてる本人的にはかなり明確に区別している感覚があるんだけど、言葉にしづらいんだよね。
新書など、自然科学系の本の感想は前者、小説や漫画の感想は後者になることが多いです。自然科学系の本は、それ自体そもそも解説書なので、その内容についてさらに解説を加えるってのは難しいです。小説や漫画はそれぞれに特徴的な内容を包含しているので言葉尻だけをとらえる必要はなく内容について書ける。
ただ、内容について踏み込めない場合もあるんですよ。それは、本気でその本を気に入ったか、逆に本気で反感を持ってしまった場合。その場合は言葉尻だけの感想文を書かないと大変なことになる。内容まで踏み込んだ感想を書くためにはこれでもか!っていうくらい読み込む必要があるんですよね。


これだけじゃわからんと思うのでちょいと実例を。
2006/5/31に、ハヤテのごとく!という漫画の感想を「女と男と二匹の小動物」というサブタイトルで書きました。この感想文には言葉尻をとらえた感想と内容についての感想が混じっています。
読めばわかるでしょうが・・・「ラクトフェリン」という言葉を捕まえた一連の記述。これは前者以外の何者でもない。まったく作品内容とは関係ない話です。でも、これはこれで感想文としてはありだと思います。ある本を読んである言葉に捕まってその言葉を調べていたら全然違う分野の勉強をすることになったなんてことはよくある話。
ここでは漫画と生化学という全く違う物が題材となっていますが、ハヤテのごとく!という漫画の感想文を例にすると、作中でパロディ化された他の漫画やアニメ作品を引き合いに出した感想を書くことと生化学を引き合いに出した感想を書くこととは基本的には等価だと思っています。ただし、両方に興味がある読者の数には決定的な差があって、それを考えると等価ではないですが・・・いえ、あのときは「ズレ」を狙ったんで。たまたま手元に参考書があったから。
ああ、今日はハヤテの話ではなかったんだ・・・そういや・・・
で、話を戻すと、上記の感想文でラクトフェリン以外の記述は内容についての記述です。しかしまぁ、たったの16ページしか無い漫画の感想をよくもこれだけかけるよなと思いますよね。俺も思いますから。これが「本当に好きになった作品の感想を書く難しさ」です。どうでもいいものならばたぶん一行二行で書けます。総論を書けばいいわけだから。
一応実例を・・・
2006/3/23に書いたダ・ヴィンチ・コードの感想です。
一行二行ってわけじゃないけれど、かなーりいい加減なことを書いているなと自分でも思いますね(笑)後半は他の作品を引き合いに出した言葉尻をとらえた感想だしねぇ。
でも、好きな物について書くとなると、どこがいいのか、何がいいのかを正確に読む人に伝えたいと思ってしまうんですよ。正確を期すためにどうしても深読みをしてしまい長くなってしまう。つらいです。
逆に嫌いな作品を書く時も同様に大変です。このサイトではそういう作品について書くことを避けているので実例は無いのですが、ここが悪い、ここが嫌いだということを書く場合、好きだと思っている人も論破できるくらいの材料が無いと苦しいです。それをやるには、好きな作品以上に読み込まなきゃだめ。
でも、嫌いな作品って、そもそも生理的に気に入らないような部分があるので、読み込むこともしたくないんですよね。だから俺は書かない。
とはいえ、読書感想文を課題として与えられた場合、だいたい課題図書一覧みたいなものがあって、不幸にもどれもこれも気に入らないってこともあり得る話です。また、たまたま選んだ一冊が気に入らなくて、今さら別の本を買うなんてこともしたくないってこともよくある話だと思います。
そういう場合は、前者の「言葉尻をとらえた感想」がおすすめです。どういう評価が下るかはともかく、とりあえず書けます。子供の頃の俺はそうやってしのいできました。重ねていいますが「評価はともかく」ね。


そもそも、読書感想文って書いた人を評価する物じゃないと思うんですよね。むしろ書かれた感想によって作品が評価されるんじゃないかと。作者がそれを読んで自分の意図が読者に伝わっているかどうかを計る材料のひとつになるんじゃないですかねぇ。
国語力をあげるっていう効果はたぶんあると思う。特にライティング。別に読書感想文でなくても、文章って書いていればそのうち書けるようになるから。実例はこのサイト。去年の5月から書き始めて、最初のうちはぼろぼろだったのがぼろぼろさ加減が少しずつ薄まっています。
しかし、それが受験勉強に役立つかっていうとそんなことはない。受験の国語はちょいと特殊で、問題文の筆者の意図をくみ取り回答を導き出すというより、問題文を読んで設問を設定した人の意図をくみ取ることが大事だから。例えば、「25字以内で答えよ」と設問にあれば、「ああ、たぶん出題者は20字では足りない答えを想定しているんだな」と理解し、それに見合う答えを見つけなきゃいけない。それが自分の感じた素の回答と違う場合でもね・・・
俺はそこまで試験に命をかけてなかったんで、よくはまりましたね。出題者とフィーリングがばっちりあったときはものすごくいい成績だったけど、合わない場合はまるで駄目。でも、最悪なのは問題文に感動してしまったとき。もう、全然駄目。試験どころじゃない(笑)


俺は出題者になったこともないし、この先もなることはないけど、もしその立場になったら、例えば5点満点の設問だとして、自分の意図通りの回答だったら4点あげます。自分の言葉で書いていて文字数が足りてなければ3点、日本語としておかしければその程度と文字数に応じて3点〜0点。問題文引用で意図通りのところだったら3点、それが文字数足りて無ければ1点か0点、5点あげるのは意図を超えた回答ですね。たとえ出題者の意図と違っていても出題者がびっくりするような回答が来たら満点ですねぇ。
たぶん、俺が受験生時代にもそういう採点がされていたような気がするんですよね。だからマークシート以外では国語って満点がまず出ない教科なんでしょうね。


最後に・・・
いきなり日記の入力画面で書き始める感想文では他の作品を引き合いに出すことが多いですが、ちょっと気合いを入れて事前に準備して見直して・・・って感じで書く場合には、他の作品への言及を極力避けるようにしています。自分と同じ読書経験をしていない人を対象読者として考えたいと思っているからです。
期せずして漫画の感想を公開の場に書くようになった俺がぶちあたった問題は、「他の感想サイトで引き合いに出されていることが理解できない」というところでした。2006/8/1の日記に書きましたが、読んだことのある漫画が少ない。それは漫画に限った話ではなく、小説とかでもものすごく偏っている。だから自分が気に入った作品のレビューを読んで、他の作品が引き合いに出されていてもさっぱりわからんわけですよ。
そういう経験をした俺が、ある漫画を、そもそも漫画というものをバカにしていて読まない人にお勧めしたいと思った時どうすりゃいいかってことを考えてみた。それで試してみたのがこのスタイルです。自分の読書量の少なさが露見しないで済むスタイルだということもいえますけどね。
2005/9/4に書いた日記で、無謀にも大作「虚構船団」の感想から始めたそのスタイル。残念ながら意図通りには行きませんでしたが、書いている本人的には面白くて気に入っているのでこれからも続けてみたいなと思っています。




とまぁ、いきなり日記画面で書き始めると思っても見なかった展開になって自分でもびっくりすることがよくあります(笑)今日みたいに。
思いつきだけで書く文章って読みづらいよね。俺もそう思う。



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