2005/11/25 『すべてはその時のために』について

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8日目9日目はつなぎ。それほど深く考えて書いていません。
畑健二郎さんのトゥルーエンドへの思い入れは読者が想像する以上に深いと思っています。普通に考えれば、全ての設定、全てのエピソードはそこを目指しているというのが道理です。
しかし、ハヤテのごとく!は週刊少年誌に連載されている漫画です。一話一話の評判がある程度得られていないと打ち切りを食らってしまいます*1。ある程度読者の嗜好に合わせつつ、決められた結末が変わらないように物語をコントロールしていかなければならないですよね。
そのくらいのことはこの時も考えていたのですが…。どうもそれだけではないような…。
この漫画には、例え作者が書きたいことがあっても、書けない状況ってのが存在すると思います。つまりですね、登場人物のステイタスの組み合わせが、ある状況になっていないと書けないエピソードがある。もう一つは、ある日付を迎えないと書けないエピソードがある。
後者は簡単。誕生日です。誕生日をプロフィールで公開してしまったので、誕生日イベントは固定です。前者がなかなか難しい。既に書かれた物から推測することはできないですから。バックステージで「フラグが立っていなかったのでこんな感じに」と書いているパターンです。フラグが立っていれば別の展開に持っていきたかったんだろうなと思います。
ハヤテのごとく!の場合、ステイタスの微調整が難しい。ある人のステイタスを変えると別の人にも影響が出てしまう。複雑すぎるんですよ。とにかく。
その結果、作者が『神』になれない特異な物語が生まれつつあると思っています。

*1:私はこの作品の打ち切りはしないという覚悟を編集部が決めたと踏んでいますけど