西沢さんは「七尾こずえ化」しないと読んでいます。

昨日書いた「西沢歩 「普通少女」の存在意義」という記事が予想外に各所で取り上げられて驚いている今日この頃です。

思いつきでその場で書いた物の方が読んでもらえるというこの事実。自分の限界を感じています(笑)。
それはともかく、どうも誤解があるようです。というか、うまいこと文章がまとまらなかったので誤解を招くような書き方をしてしまいました。なので、ちょいとフォローをしてみます。
必死に見えますか?
え え 、 も ち ろ ん 必 死 で す と も

  • 「七尾こずえ化」は無いと読んでいます。

これがね。まとめの言葉が駄目すぎた。駄目だなぁと思って書いたんですがやっぱり駄目。で、計算外だったのが多くの人に読まれてしまったこと。火曜だからいいや〜、って思っちゃったんですよねぇ。
日塔奈美化」も無いと行ってもいいんですけれど、「日塔奈美要素」は持ち続けるような気がします。でも「七尾こずえ化」は無い。絶対無いと確信している。その根拠は…。


人気投票結果発表でサンデー本誌に掲載された読者からのコメントです。前にも引用しましたが再度掲載します。

幸せになってほしい。でも最終回で適当に"普通の会社員と結婚して普通の過程で普通に幸せに暮らした"とか説明されそうで悲しい

これはまさに「七尾こずえ」。あの漫画を読んだ人なら誰もが妄想するエンディングです。でね、そのエンディングを用意しているのならこのコメントは掲載しないと思うのですよ。もしバラすのなら作者が自分の言葉で語るような気がするんですよ。
この漫画は作者が自分の作品に数多くの制約を課しています。バトル漫画にならないとかただのラブコメにはしないとか、終わりがあるとか日付が決まっているとか…。あのコメントを読んで、その制約に「西沢さんの七尾こずえ化は無い」が加わったと思いました。
念のため書いておきますけれど、こういうのは読解の話なので、人それぞれ同じ言葉から感じるところは違うと思います。私は作者がそう考えていると読みました。正解を知っているのは極端に言えば作者だけです。この漫画の場合、その正解が用意されているはずなので安心して読解ゲームを楽しめるわけです。読者の嗜好に合わせて物語の本筋を変えることは無いはずです。ああ、それも読解なんですよね。途中で別の道を選択してたらその後の選択が正しくても別の道を進むことになるんですよ。だから難しい。でも面白い。間違えた道を進んでも偶然たまたま正解にたどり着くことだってあるわけだから。
そういう背景があるので、「終わりの日付が決まっている」という予想が当たって力を得たんですよ。それが崩れたらその先は全て間違えってことになってしまいますので。


ひょうたんからコマじゃないですが、この記事を書いている途中にようやく作者が言う「1周目」「2周目」という言葉の意味がわかりました。たぶん。週末にアップロードする記事に追記してみます。


追記:サンデー読んでて思い出した。「普通の異常性」って言う話だとものすごくいいサンプルが連載中じゃないですか。『絶対可憐チルドレン』。普通の人はあの作中世界では異分子ですよ。しかも過激な…。