123話感想 「桜の下で」

本編のサブタイトルは「いつか…信じて」です。「桜の下で」はあの漫画の最終回一つ前のサブタイトル。今日は枕はこのくらいにして感想を書きはじめます。









仮想今週の一コマ

もうこれしかない。
花見のコマだ!
この一コマ見飽きないよ。主役とメインヒロインの一人がいないんだけどそれでも全く飽きない。
左からいくかい?
カラオケしているのはもう一人のメインヒロインマリアさんと咲夜と理沙。マリアさんすっかりはまっちまったんだね。あぐらかいているのは伊澄の執事か?
ゴザの上にはハム、ヒナ、ヒナに膝枕してもらっている美希。ふふふふふふふふふふふふふっふ。お前らは知らないだろうが俺たちはこの3人が微妙な関係になっていることを知っているんだぞ。
後ろでも執事たちが酒を酌み交わしているのだろうか?
そして何かを飲ませている泉ちゃんと飲んでいる伊澄。いったい何を飲んでいるのかわからんが、それ以上に今まで全く交流がない二人がこういう描き方をされているのがまるで謎。いいんちょさんがカラオケで咲夜が注いでいるのなら非常にわかりやすい。いいんちょさんは誰とでもうち解けるという特技を持った使いやすいキャラかも知れません。
その後ろで別の執事らしき人と卓球をしている虎鉄。前の方での酒を飲んでいる二人。


これは俺の勝手な思い入れなんですけどね。
俺ね、『めぞん一刻』の最後はこんなだったらよかったなぁと思ったんですよ。それもあって今日のサブタイトルは「桜の下で」にしました。大酒のみのあの面子が桜の下でどんちゃん騒ぎしながら物語が幕を閉じるってあの漫画らしいじゃないですか。


めぞん一刻 1 (ビッグコミックス)

めぞん一刻 1 (ビッグコミックス)






ポイント羅列

重み付け面倒なんで前から順に。

血縁

と思ったけどやっぱりちょっと入れ替える。
ナギとハヤテ血縁説はあっさり否定。そりゃそうだろう。この二人の過去には基本的に接点がないはず。そういう話のはず。そうでなければ逆にうまくまとまらないはず。
ハヤテの両親に対する冷たさが良く出ている。

設定変更

1巻のナギのプロフィールから引用します。

両親は数年前、事故で他界。

ね。変わってる。変わっていると言うことは変えてもハヤテのごとく!という話には影響がないということ。タマがアフリカで拾われたってのと同じレベルの話。

サクと伊澄

「ギャフン」って言ったよな。「ギャフン」って!
先週のハヤテのコケといい、最近昔のギャグ漫画みたいな描写が目立つような気がする。我々は実際によく「ギャフン」というわけですが…。主に4人で囲む四角いジャングルで。
先週の雪路と同じような効果があるサク。漫画の空気を一変させる力を持っている。そしてサクと伊澄の力関係がおもしろい。伊澄はサクに対しては怒る。

ぞろぞろ集まる女の子たち

一応女の子ですよね。敵と一緒に太陽と突っ込むってなんだっけ?ヒナに言わせているって事は漫画やアニメじゃないのかな?
そしてヒナ抱きつく美希。美希に嫉妬した人挙手。
どうみても柔らかい物があるべき場所付近をつかんでいます。ただヒナの場合はその先にも何もないかも知れません。男の子みたいな抱き心地だったら…。とか書くと刺客に追われる日々がやってくるのか?

満を持して伊澄ママ

しんみりするのかとおもったらねぇ。次が花見だからねぇ。

ほぼ全員集合…しかし…

屋敷方面の主要キャラの中にはクラウス、ワタル、サキさんが出てきません。ワタルとサキさんはナギとハムがそろうところに出すわけにはいかないという事情があるんだと思うんだな。この作者のことだからそれにも何とか理由を付けてくるんだろうと思います。
だからね、これ最終回なのよ。

ナギ、ハヤテ、ヒナギクそれぞれの両親への思い

みんな微妙に違ってますよね。まだ本編には出てこないワタルやマリアさん、健在な西沢さん、みーんな違う。死別しているのはナギだけなんだなぁ。ちょっと意外だった。
お金があっても思い通りにならないというお話。見た目に反してこの漫画は大人受けがいい要素がちりばめてあるんですよ。

三千院帝

久しぶりに出てきた。ということは、三千院紫子さんは帝の血筋なのか?もしかすると、旦那さんは普通の人でだから伊豆にハネムーンだったのか?などと妄想が広がります。さらに広げると、紫子さんは大富豪から普通の人になる道を一度選んで、その影響でマリアさんが…。しかしナギの両親が亡くなって状況は大きく変わり…。そんな感じかなぁ。ありそうだなぁ。

ナギの思い

ようやく…。ようやく始まった。長かったねぇ。
ナギはハヤテに愛されていると勘違いしているから恋をしているわけではなく、自分がハヤテを好きなんだとはっきり認めた。つまり爆弾が炸裂しても一悶着はあるだろうけれど無意味になった。爆弾はなくなりました。

雪路

ははは。正直言いましょう。今週ここまで読んで終わりだと思ったですよ。いつものように最後は落としてきたかと。ここまで異様に濃かったな。この先も濃いけれど。

まさに「桜の下で」

13ページ目(サンデー81ページ目)から最後までは、まんま『めぞん一刻』の「桜の下で」です。話していることは違う。話している相手も違う。しかし桜吹雪の中、五代君(ハヤテ)が惣一郎さん(紫子さん)のお墓に話しかけているのを後ろから音無響子さん(ナギちゃん)が聞いていて途中から出てくる、そして最後二人でお墓に向き合う。今読んでみたけれどやっぱりそうだった。これはパロディ。響子さんは泣いたけれどナギちゃんは泣かない、響子さんと五代君は手をつないで向き合っていたけれどハヤテとナギは微妙な距離を保っている。
この場面も最終回。

めぞん一刻 (15) (ビッグコミックス)

めぞん一刻 (15) (ビッグコミックス)


そしてゴールデンウイーク

ようやくエーゲ海に行くことができるようになりました。長かった…。本当に長かった…。





宇宙人マヤについて

別立てにします。
今週の話で「マヤ」も宇宙船もがナギが書いた絵で創造された人物だったということになりました。この設定だけを見ると『涼宮ハルヒの憂鬱』の設定を安易にパクったという評価をする人がいるでしょう。
しかしそれは違う事を俺は知っている。
そんなこと言ったら『涼宮ハルヒの憂鬱』だって筒井康隆氏の『果てしなき多元宇宙』の設定をパクったと言われてもしょうがない。それに根本的に違うんですよ。むしろこの話は新井素子氏の『…絶句』とほぼ同じ設定です。
ナギの産み出したキャラクターが漫画内現実に影響を与えているだけです。ナギが世界を作り出しているわけではない。「閉鎖空間」ではなく「素ちゃんのインナースペース」なんですよ。
それとね、もう一つおもったこと。これは一般に言われるSFではない。なぜかというとSFでは必要不可欠みたいに言われている説明がない。『涼宮ハルヒの憂鬱』も『…絶句』も一応説明が用意されています。『果てしなき多元宇宙』は微妙…だったはず…。時をかける少女がどっかに行ってしまった。説明の無さで言えば『うる星やつら』は強烈に説明がない。
もしかすると俺がイメージする筒井康隆的世界というのは説明がないSFチックな世界でもあるのかも知れません。もしそうなら今週はハヤテのごとくはまさに筒井康隆的世界です。


宇宙人マヤ、俺結構気に入ってたんですよね。もう出てこないのかなぁ。最終回だからしょうがないのかなぁ…。切ないなぁ…。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

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…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

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…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

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時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

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うる星やつら 1 (少年サンデーコミックス)

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まとめ

くどいようですがこの話は最終回。1年で放送が終わればたぶんアニメの最終回。でも暫定最終回ではないと読んでいる。そのあたりはこれから読むバックステージで全面否定されるかも知れません。とにかく今はそう思っている。
いい最終回になるんじゃないですかね。なんかぐったりきちゃうなぁ。ナギちゃんは現実をしっかり見ている。意外としっかりしている子供なんだなぁ。


コミックスは来週水曜の4/18発売予定です。表紙や特典は例によってハヤカレに上がっています。ハム可愛いよハム。来週も金曜日早く帰れたら秋葉で降りて買いに行けるな。などと思ってしまうおっさんはもう駄目なんでしょうか?スーツ姿であの辺に行くのは勇気が要るよ…。
早く帰れる保証はどこにもないので、とある事情で大量入荷しそうな職場の近くの本屋で昼休みに手に入れよう。

ハヤテのごとく! 11 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく! 11 (少年サンデーコミックス)



とりあえずこの辺で。BSとか読んだらちょこっと書くかもです。


追記:読んだ。やっぱ明日まとめて書く。いろいろありすぎる。うっわー…。普通の漫画ではないし普通の漫画家じゃないともしかすると一番わかっているかもしれない俺でもちょっと引くね。畑健二郎は化け物(褒め言葉)。そうそう。明日書いてもいいけれど今週のアニメの感想ではちょっとあれげなことを書くつもりです。だって4話からあの人が出るらしいじゃないですか。ということはそういうことなんでそういうこともこの原作者なら許しかねないというかむしろ進んでやりかねないと思っています。


もひとつ。ケーキ博士のサイトはこちらですかね。たぶん。
モルっとお見通し
ここ読みに来るくらいの人はみんな読んでるような気もするが…。
なんか違ったみたいだ…はずかしいけれど一度書いてしまったので取り消しません。






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