150話感想 ハヤテのごとく!は「少年漫画」になれるのか!?
切りのいい数字らしく、というよりこの漫画の場合は切りのいい数字なのに珍しく、新しい世界に一歩踏み出す展開でした。
今週のハヤテのごとく!はハヤテらしくないです。一読してそう感じました。それはなぜか?ちょっと考えてみました。
男の子が主体の話だから!
この漫画は少年漫画なのにほとんどが女の子主体のお話。男の子では主人公が唯一気を吐いているという印象を持っていました。それが150話で一転、男の子ばかりの男祭りになっています。
ハヤテらしくない一話ではありますが、それでもハヤテです。なぜそう感じるか?それは「ハーマイオニー」効果でしょう。綾崎ハーマイオニーは「まほらば」の白鳥隆子と比較されることが多いです(声優さんもいっしょらしいですし)。でも違うのよ。どこが違うのかというと、白鳥隆子に一目惚れしたエロール君は最後まで隆子が女の子だと思っていたでしょ?ところが綾崎ハーマイオニーに一目惚れした虎鉄君は実は男だと言うことがわかっても追いかけ回しているでしょ?
乱暴な言い方をすると、これがギャグ漫画とストーリー漫画の違いなのかも知れません。
遠回りしたけれど、つまりだ、男だらけになってもハヤテと虎鉄が一緒にいたら、笑いの取れる勘違いラブコメ展開が可能になると言うことです。
今回それに東宮おぼっちゃまが加わったわけで…。予想外に魅力的な面子になりました。
今まで出てきた男性キャラはみんなハヤテより立場が上。そこに対等あるいはそれ以下の虎鉄がでてきて、立場はというか財力では遙かに上だけれどそれを補ってあまりあるへたれさを持つ東宮君が出てくることによって、ようやく主人公と同性同世代同格の登場人物が出てきたってことになります。
東宮君はずいぶん前に出てますけれど、その時は執事野々原というマリアさんみたいな人がいたので状況はずいぶん違います。野々原がいないというのがこの場面では重要なのですよ。
当たっているかはずれているかはたぶん一生わからないですが、畑健二郎さんは150話をきっかけにして、ハヤテのごとく!の男性キャラクターに戦闘力を与えようとしているように思えます。そしてそれはたぶんこの漫画がこの先も長く続くために必要なことなんだろうなと思います。
ハヤテのごとく!は女の子が主人公に見える「少女漫画的展開」が多いですが、この先、今週活躍した男の子たちを中心とした「少年漫画的展開」が混在するようになるのではないかと予想しています。
ではここからはそれ以外の話を…
仮想今週の一コマ
「死んでいます」
4ページ目一番上。不覚にも笑った。
死亡フラグ
俺には何がなにやらわかりません(笑)。木の上でなにをなにして落っこちて死ぬみたいなゲームとか漫画とかアニメがあるんだろうなぁと勝手に思いました。
飛行石
なんとなくデフォで飛行石って書いているけれど通じているんですよね?これ??
この漫画における飛行石は不幸のもとって事なんですかね?
年上殺し
ワタル〜………
またかよ………
ネタバレ
今週愛歌さんがへばってますけれど、普通の漫画ならこの場面で「うわこの子病弱!」みたいな話で盛り上がれるかも知れないんですよ。ところがこの漫画の場合は違う。某所を読んでいる人にとっては、「なるほど病弱設定を使ってきたか」としか思えないです。作者は損している気がするんですけれどね。
それでも書いてしまうのが畑健二郎さんのいいところですね(笑)。
落ち予想
普通に考えれば伊澄の力炸裂だと思うんだけれどなぁ…。
とりあえず練馬区東半分に取り残されているマリアさんがかわいそうです。それ以上に普通に学校に行っているであろう西沢さんと咲夜がかわいそうです。
と書いて気づいたのですが、作中日付の2005/4/10は日曜日なんですね。人大杉な春の日曜日の高尾山で道に迷うっていったい…。
今週はこんなところで。わりと他の感想サイトの動向が気になる展開ですね。
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