tanabeebanat、ハイブリッドについて語る

1年経ちました。
去年の今日、いつものように駅の売店でサンデーを買い、いつものように読みはじめました。そう、それは日常だったんです。何も変わらないいつもの水曜日だったはずなんです。
なのに…
ハヤテのごとく!』の最終ページを読み終えた瞬間頭の中が真っ白になりました。今までいろいろな本を読んできましたが、こういう経験はめったにないです。感動するとかそういう言葉では片づけられない感慨に襲われました。


ものすごく長い間ほうけていたような気もします。でも、実際にはほんの数分、いや数十秒だったかもしれません。極めて自然に理解できました。
ハヤテのごとく!という漫画はこういう漫画なんだな。言葉にすれば『スーパーハイブリッドコミック』になるんだな」と…。ジャンル分け不能で、実際小学館もなんと表現して良いのか苦労している様に見える漫画のカテゴリを一言で表す言葉がようやく見つかりました。
2007/2/21 「スーパーハイブリッドコミック『ハヤテのごとく!』」(暫定版)
2007/3/25 「スーパーハイブリッドコミック『ハヤテのごとく!』」
読み返して見ると暫定版の方がいいんですよねぇ。納得いかなくて書き直したはずなのにねぇ…。


それから1年。いろいろなことがありました。一番思い出深いのは偶然かも知れないけれど小学館の雑誌に「スーパーハイブリッド」という言葉が使われたことでしょうね(笑)。
ChuChu(ちゅちゅ) 11月号(小学館公式サイトは見つかりませんでした)
この漫画はさすがに敷居が高くて読めなかったんですが、もし読んだ人がいらっしゃったら感想を聞きたいなぁなんて思います。


そんなわけで、「ハイブリッド」という言葉について本気で語ってみようと思います。






Wikipedia ハイブリッド


そもそもの語源は

二つ(またはそれ以上)の異質のものを組み合わせ一つの目的を成すものを言う。

ということなんですね。まぁイメージ通りです。
私が持っている「ハイブリッド」っていう言葉に対するイメージはプリウスみたいな車の形をしています。つまり、エンジンとモーターの両方を積んでいてその両方を使って移動していく乗り物ですね。
エンジンとモーターをどう使って移動手段にするか?という問題には2通りの解答があります。一つはパラレル型。プリウスがそうです。エンジンの出力で動かすか、モーターの出力で動かすかを適宜コントロールして最適な動力源を使うようにしています。もう一つはシリーズ型。エンジンとモーターの場合で言うと、エンジンを回して発電して、それで得た電気エネルギーでモーターを駆動するという仕組みです。
余談ですが「スーパーハイブリッドコミック」という言葉の語源はそこから来ています。パラレル型とシリーズ型を組み合わせているから「スーパーハイブリッド」であると。
さて、自動車で実用化されているのはパラレル型です。シリーズ型はどうやら物になりそうもないという話になっているようです。しかし、実はシリーズ型はずっと昔から実用化されているのですよ。
鉄道で…


おそらく現在国内最強のディーゼル機関車はパラレル型シリアル型という区分で言うとシリーズ型になります。
Wikipedia JR貨物DF200形ディーゼル機関車
機関車の場合はシリーズ型とは言わずに電気式といいます。
Wikipedia 気動車・ディーゼル機関車の動力伝達方式
上記の記事に詳細に解説があります。機械式は自動車のMTみたいなもの。液体式はトルクコンバーターを使ったATみたいな物です。
なんで鉄道車両では電気式っていうハイブリッドタイプの機関車が使われるのかというと、トルコンが耐えられないからみたいですねぇ。なるほど…。難しいんだねぇ。
面白いのは液体式よりも電気式の方が実用化が早かったってことです。蒸気機関車の次に実用化されたのはディーゼル機関車ではなく電気機関車であったと。その電気機関車の技術を応用できるからディーゼル機関車は電気式から先に発展したと。目から鱗…。
そしてさらに面白いのは、鉄道の世界では電気式ディーゼル機関車気動車のことを「ハイブリッド」とは呼んでいないことです。立派なハイブリッドだと思うのですが、歴史がそうさせるのでしょうか?JR東日本が実用化したハイブリッド気動車は一種のパラレル型です。
Wikipedia JR東日本キハE200形気動車


ディーゼル機関車気動車には架線が無いところも走れるという大きな利点があります。その利点を生かすためにハイブリッド技術が今後生きてくるでしょう。しかし、モーターとエンジンの両方を積むことによって軸中がかさみ保守状態の悪い線路は走れなくなってしまうかも知れません。そういうところではやはり従来型の車両が活躍することになるんでしょうね。


自動車をエンジンだけで動かす時代ももうすぐ終わってしまうのかも知れません。もしかすると、今後10年くらいのスパンで考えると、鉄道技術と自動車技術が相互乗り入れしてお互いより高度化するのかも知れません。




とまぁハイブリッドという技術は夢のよう見たいに言われていますけれど、効率ではガスタービンの方が上みたいなんですよねぇ。
今言っているハイブリッドは結果として回転運動を取り出さなければならないのでガスタービンの廃熱を効率よく利用できる仕組みができないと難しいとは思いますけれど…。そういう意味ではターボチャージャーは廃熱利用しているんだな。うん。ターボ車乗っている俺は環境にやさしい。<嘘




というわけで、今日は本気でむちゃくちゃな記事を書いてみました。興味がないひとには全く意味不明で詳しい人には突っ込みどころ満載の上浅くて耐えられないと言う素晴らしい記事になったと思います(笑)。