165話感想二日目 通常感想とコメントへのお返事

昨日の記事では、最後の方にちょろっと通常感想を付けようかと思ったのですが、また書いてていやになるくらい長くなってしまったのでやめました。なので今日通常感想、そして、昨日の記事にいただいたコメントへのお返事も思うところあって本文中に書きます。それらをひっくるめて再度まとめを書くことになりそうです。書き上がってみないとどうなるかわかりません。まるでハヤテのごとく!みたいな記事だ(笑)。でもトゥルーエンドは用意されていないぞと。

アニメについて

無事1年で終わることがサンデー誌上でも明らかになりました。これで貴重な日曜午前がフリーになる。今のところラブコメ部分をほぼ完全に温存しているからそのうち何らかの形でまたアニメになるんじゃないかとは思っています。

仮想今週の一コマ

ちょっと迷ったけれどここにする。
P70(14ページ目)一番上。変な顔の日比野文ちゃん。
これ、気になるねぇ。昔好きだった女の子の写真を持っているって言う薫先生の心理は何となくわかるんですよ。問題はそれを女の子から見ると「キモい」って話になるのかどうか?
一瞬女性作家の本音が作品に出てきたかと思ってへこんでしまったよ…。

ポイント

美少女雪路

BSやらコミックスやらで妄想はしていたけれど、こうやって実際に絵になってみると破壊力あるなぁ…。しかもこれ、薫先生目線だからギャグにならないんだよね。ヒナギク目線だとまた違う印象を持つんでしょうね。

日比野文

この子は最高だよ。どんなシリアスな場面でも一人で勝手にボケ倒すんじゃないだろうか。
文ちゃんの背景を読むと、畑健二郎さんはBSやコミックスでは基本的に嘘はついていないんじゃないかなぁと思えます。
参考:バックステージVol.165
もし嘘をつくならこういうキャラこそ「満を持しての登場です」とか書くんじゃないだろうか?

ハヤテ

薫先生はハヤテが女の子を映画に誘おうとしたことをしったわけですが、これはこの先の展開と関係があるのでしょうか??

コメント返事

変則的ですが、すべてハヤテがらみでコメント欄に書くと長くなる上に埋没しそうなのでこちらに…

たかしわ様 2008/02/27 22:23 私の月収は薫先生の半分以下です(挨拶)
今週は先週までのヒナデート編の裏というわけですが……感想はとりあえず雪路が可愛い(勿論学生時代)…

ハマーA様 2008/02/27 22:28 つまり、こことは別の世界でキャラクターが生きている、と同じような事でしょうか?(間違っていたらスミマセン。)
今週の話は、僕も大好きです!どうやら僕は、主役キャラより脇役キャラの方が好きのようです。

Iuth様 2008/02/27 22:35 …畑さんは勤め人の待遇に幻想を抱いているのではないかと小一時間(略。
今回、薫先生とハヤテがごっつんこするまで、何故職員室でのヒナギクが「ものすごくバカにされている気がするわ」などと言いながら「にこにこキラキラ」しているのかわかりませんでした。なるほどなー。
それから。いずれ、ハヤテもヒナギクもナギもいなくなった白皇では。やっぱり隣同士の席で薫とだべってる雪路のところに、文とシャルナが書類を持ってくる…なんて日常が訪れるんだろうなぁと思ったことです。描かれないでしょうが。
…といいつつ、作中時間で二年以内に急転直下二人が結婚することになって、それがトリガーとなってヒナギクの恋模様も激動!なんてことがあったりして^^;;。

mahal様 2008/02/27 23:22 いや、本当に生々しいですよね。
もう俺の中で桂ヒナギク28歳への妄想が止まりません。
本来、そんなものを想起させちゃいけないキャラでそれをやってるのは悪質なセンスだと思います(笑)。



まず年収の件。
今週のバックステージにあった。

そして薫先生ですが意外と高給取りですね。

ということを表現したいのなら、絶妙なところなんですよ。ボーナス入れるとおそらく700万行くかどうかってところだと思うんですよね。業種、職種、能力次第ではその年齢でそのくらいもらっている人もいます。でも、決して突き抜けた高給ではない。やはり1000万プレイヤーにならないと…。
全くの余談ですが、プライベートで私が1000万プレイヤーだという偽情報を流した人がいます。勘弁して下さい。正直に否定してもネタで肯定しても悲しくなります。たぶん一生そこにはたどり着けないと思われ…。そうかぁ。ネットで稼げばいいんだな。そのためにはまず確定申告(年20万以上)にたどりつかないと………。ごめん。無理。確定申告もハードル高すぎ。


次に仮想現実について。
すいません。この後のまとめで書きます。


続いて雪路
上にも書きましたけれど、私だってこれを見たら「美少女」であると自身をもって断言できます。お馬鹿な美少女って事は高校生の頃の雪路もヒロイン体質だったのかも…。そんな妄想をしてしまうとまた別の物語が思い浮かんできます。危険です。
そして、Iuth様から指摘があった、雪路と薫先生の結婚!!ありえる!この漫画なら十分あり得る!かなり感動的な場面になるかも!でも、決してこの漫画の本筋ではないのがおそろしいところ(笑)。しかも、それでどちらかが退場するとは限らないのがさらにおそろしいところ(笑)。結婚してもその後普通に日常が進むと思えてしまうんですよねぇ。


最後にヒナギク
年齢を感じさせるネタですが、私は28才になったヒナギクが自室で「柴漬け食べたい」とつぶやくところを妄想してしまいました…。この後彼女がたどる分岐によってはそうなる可能性だってあるんですよね。もし仮に雪路が結婚するって言ったらヒナギクはどういう対応をするんでしょうかね。その時点で彼女がどういう状態になっているのかによって反応は全然違うように思えます。



まとめ

昨日書いたことやコメントまでを受けてのまとめです。
今週の話ってサブキャラの話なんですよ。サブキャラはサブキャラでそれぞれ自分の物語を生きているんですね。そして彼ら彼女らにも過去があり、もちろん、未来もある。
他の人が聞いたらどう思うかはともかくとして、自分自身にとって、通ってきた過去は決してドラマチックな物ではない。その人にとっては日常の生活だったんですよ。ハヤテにとっては借金取りに追われたり、生活のためにバイトをするのが自分にとってのごくあたりまえの日常だったように…。
そして、登場人物たちには未来もある。漫画として描かれる最後の日がやってきても、登場人物たちは消えるわけではない。その後も日常の生活を続けるんです。
そんな当たり前のことを表現できている物語って実は多くない。というか、記憶をたどる限りタイトルを挙げることができないんですよ。
あれはいつだっけかなぁ。確か2005/11/23だったと思うんですよね…。「『ハヤテのごとく!』という物語は終わりの日付が決まっている」ということに気づいたその日、それと合わせて「その日を境にこの魅力的な物語の世界は消えて無くなる」と思ったんです。
それは間違っていました。
その日が来ても、その先が畑健二郎さんの手で描かれなくなるだけで作中人物たちは日常の生活を続けるんです。


それを踏まえて後回しにしたコメントへの返事をします。


この作品のキャラクターたちは、別の世界で生きているというよりも、私自身が日常を送っているこの世界にいるんじゃないか?そんな錯覚を覚えるんですよ。それほどまでに生々しいんです。昨日も書いたけれどたぶん私は比較的物語にのめり込みづらい体質だと思うんですよ。その私ですら架空の世界に引きずり込まれそうな感覚を持ってしまうんです。もう一つの現実に、ではなく、現実の中で漫画のキャラクターが日常生活を送っているのではないか、彼ら、彼女らと会ったことが無いのはただ単に登場人物たちの物語と自分との接点がないからなんじゃないかという危険な錯覚です。


この漫画の登場人物たちは、この漫画が始まる前から生活をしていて、常に変わり続けていました。そして漫画の中でも当然変わり続けます。さらに、漫画が終わってからも変わり続けるんです。サブキャラだろうとメインキャラであろうと関係なく。


そういえば全然メインキャラには触れてませんでしたね。今週出番が無かったマリアさんについて触れましょう。彼女はナギの想像の中で「いずれメイド服を脱ぐ」ことが示唆されています。メイドさんという記号を持っていて、それが一見唯一のよりどころに見えるのに、彼女はいずれその記号を失うんですよ。それが『ハヤテのごとく!』という物語で描かれるのかどうかは我々には、もしかすると今の時点では作者にもわからないのかもしれません。


私は今まで『ハヤテのごとく!』と言う漫画について大げさなことを書いてきました。そして、これからも書くと思います。読み返して「なに一人で悦に入ってるんだ。キモっ!」と自分でも思うこともあります(笑)。実際濃ういうところにいろいろ書いてみて、必要以上に大げさに書かないとなかなか多くの人に読んでもらえないと言うことを学びましたのでそうしているんですが、自己嫌悪に浸る機会には恵まれています…。
なんでわざわざそんなことをしているのか、今週のBSに書いてあった事を引用するとわかりやすいと思います。

普段はそれでも小学生の読者を意識して描いてはいるのです。



これです。これなんです。この作品は子供にも読んでもらえるように書かれている。
もし、こういう作品に子供の頃から慣れ親しんでしまったら、普通の物語が酷く単純な物に見えてしまうと思うんですよ。そう思っちゃった時にもし幸運にも、あるいは不幸にもというべきか、このサイトにたどりついたらその理由がわかってもらえるかもしれないなぁなんて思っています。そしてさらに、いずれこの作品と似たような仕掛けを使っていろいろな作品が産み出されるでしょう。なんとなくなんですけれど私は日本じゃなくてまずは欧米からじゃないかなぁと思っているんですね。だから自動翻訳かけて英語版の記事書いたりしたんですけれど(笑)。それはともかく、いずれはこの漫画を読んで育った子供が大人になる。その時、もし私が夢想するようにこの仕掛けが一般的になっていたら、その始まりは子供の頃に読んでいた『ハヤテのごとく!』っていう漫画だったってことをどこかに残しておきたいんですよ。


今年に入ってからですね。自分がこの漫画を初めて読んだ時の直感は正しかったんじゃないかと確信しはじめています。同じ事を感じた人は他にもいるはずです。ただ、それを書いた物が私には見つけられなかった。だから未だにこうして書いています。
相変わらず大げさですがもう一度書きましょう。
ハヤテのごとく!』という漫画は読者を今まで知らなかった未知の世界に導いてくれるはずです。そして、読者は、もしかすると作者も気づいていないかも知れないけれど、既に後戻りできないところに踏み込んでしまっています。