藤田和日郎著『月光条例』1話を読んで『涼宮ハルヒの憂鬱』のすごさを改めて確認した。

今週からの新連載『月光条例』。面白いです。面白くなりそうです。
物語としては虚構の世界から(架空の)現実世界への侵入もので、テレビCMでしか見ていないディズニーの新作映画とか、俺が影響という言葉では片づけられないくらい強く影響を受けている新井素子の『絶句…‥』とかと同じカテゴリーですね。
藤田和日郎作品ですから、少なくとも主人公には何か裏が用意されているでしょう。そして恐らくそれが物語の鍵になるはず…。
同じ設定で他の漫画家や小説家がこれを書いてもこうはならないと思えるところがすごいです。


上記の通り、非常に面白いしこの先面白くなるという感想を持ったんですが、読み終えて思ったのは「『涼宮ハルヒの憂鬱』ってすごい小説だったんだなぁ」ということです。虚構から(架空の)現実への侵入ってのは多いけれど、(架空の)現実を虚構化するってのはめったにないですからね。『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んだ直後、ほぼ同じ設定で数十年前に書かれた小説を偶然読んでしまったけれど、それでも『涼宮ハルヒの憂鬱』への高評価は変わらないですね。力が違う。


そんなことを思った水曜日でした。
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