この業界に20年身を置いているおれがGoogleの福利厚生問題についてそろそろ語っておくか

とまぁ思ったわけだが……。ちょっと考えればわかることしか書かないし書けない。
グーグル、豪華な福利厚生の大半を廃止へ――同社を去る従業員が増加
これは別にGoogleに限った話ではないです。どの企業も似たような物。
ベンチャー時代は働きやすい環境とか高い給料を用意しないと優秀な人材はやってこないけれど、ある程度軌道に乗ればネームバリューで人を集めることができるようになります。
日本での外資とかベンチャーの給料が高いのはリスク込みだからね。Googleみたいに成功した例しか表に出ないけれど、裏では失敗した会社が腐るほどあるわけですよ。へたしたら「XXで働いていた」というだけでキャリアに傷が付くような終わり方をする企業だってある。


Googleは既にその段階を脱したようです。


前に書いたけど、と読み返したらこれは書いてなかったね、私は今のGoogleを支えているのは一握りの上層部や天才的なプログラマーではなく、誰にでもできるような地道な仕事をさほど高くはない給料でやっているデータセンターの皆様だと思っています。
仕事ってのはそういう物。華やかな世界には憧れるだろうけれど、実際に他人の役に立っているのは地道な仕事をしている人たち。


冒頭の記事にGoogleを辞めた人の見解がでていました。私は福利厚生に力を入れなくなったことはむしろサービスの増強に結びつくと考えていますが、この記事に書いてあることも一つの真実ではあると思います。
ある人が「最悪の経営者」と言っていた人が別のある人に言わせれば「最高の経営者」だったりすることもあります。それと同じ。合う合わないは絶対にある。結局儲けた人が勝ちというシビアな世界ですよ。