読書感想文 高橋弥七郎著『灼眼のシャナ』

この小説、読んだのは初めてではありません。前に立ち読みで1巻だけざっと読みました。その時はツボに入らなかったのですが、昨日ブックオフ行ったらあったので1巻と2巻を買ってみました。
じっくり落ち着いて読むと、しっかりした小説だし、面白いですね。


おおざっぱに分類してしまうとSFの中でも異世界侵食物です。日常生活を送っていた主人公が異世界の介入を受けて巻き込まれて行くという良くある流れ。ちょっと違うのは、主人公が実は既に死んでいると言うこと。ここがね。立ち読みした時にええーーーーっと思った所なんですよ。この設定はないんじゃね?と。主人公の目的設定ができないじゃないかと。
ところが、ちゃんと読んでみると納得が行く。納得が行くというか理解できた。ただ、逆にそれはないんじゃね?と思うところも出てきたんですけれどね(笑)。


話を変えますが、この作品のモデルとなっている街はどこだろう?架空の土地だとしても、もしかしたらモデルはないかも知れないと思っていても、地図オタ地理オタとしてはどうしても気になるんですよ。
すぐに思い付いたのは和歌山市。方角は違いますけれど何となくイメージが和歌山市。実際には行ったこと無いけれど和歌山市。なぜにそう思うのかと問われると返答に困るけれど和歌山市


さて、今2巻まで読みました。ここまでで対紅世の徒、対フレイムヘイズという2つの対立軸が呈示されています。おそらくはこの先もこの対立軸が柱になって話が進んでいくのではないかと想像しています。となると、気になるのはラブコメ要素。1巻2巻を読んだ限りでは、主人公悠二とシャナ以外の絡みは正直冗長に感じたのですが、さて、この先どうなることやら。


物語の鍵を握るのは悠二が持っている零時迷子の力だとは思うのですが結末は読めません。続きを読んでみようかなと思っています。