読書感想文 ルーシー・モード モンゴメリ著『赤毛のアン』

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

初めて読んだ。今さら読んだ。アニメも通しては見ていないからあらすじを知ったのも初めて。
あらすじは恐らく私よりもこの記事を読む人の方が詳しいんじゃないかと思います。女の子の成長を数々の事件とともに描いていきとても切なく辛いラストにつながっていく……。いい話なんですねぇ。
あえて変な読み方をするとなると、アンにとって決して無視することができない存在になるギルバートという男の子の視点で読むってことになるでしょうか?彼の視点から見るとアンはツンデレですね。デレ状態になるのには何年もかかりましたけれど。おそらくはアンの心の中で彼は特別な地位を占めていると思われます。徹底的に嫌いつつも、無視しているように振る舞いつつも、常に彼のことを意識している……。


美しい自然に囲まれ、厳しくも優しい人々に愛されながらのびのびと育つ空想がちな少女アン、彼女をまるで実在するかのように感じながら、彼女の成長する様を、自分の経験や自分が夢見る理想と重ね合わせながら読む小説なのかなぁと思いました。


最後に一言だけ。
この小説のタイトルを『赤毛のアン』と訳した人はすごい。