読書感想文 井上堅二著『バカとテストと召喚獣』5巻まで

バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣4 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣4 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫)

読みました。
こないだの感想にも書いたんですが、とにかく島田美波がかわいくてしょうがない(笑)。この先も間違いなく読み続けると思うのでカテゴリにしました。
でもそればっかり書いているとこのサイトらしくない感想になってしまうのでなぜ面白いのか、なぜ美波が可愛く思えるのか、自分なりに分析した結果を書いてみます。


まず、どこから行きますかね。そうですね。主人公とヒロインは誰かって言う話からにしましょうか。
吉井明久の1人称で紡がれている話なので主人公は明久でいいでしょう。そして、ヒロインは姫路瑞希と島田美波のダブルヒロインじゃないかな?
かな?っていうのも変なんですが、最近読んでいるライトノベルの場合、主人公とメインヒロインは読者それぞれ違うんじゃないかな、という印象を持っているので、ここを誰に設定しているかは明記する必要があると思っています。1巻の表紙が瑞希で2巻の表紙が美波だからなんとなく……。そういう視点で見ると明久を中心としたラブコメにはなっているんですね。
この小説はラブコメとしては正攻法です。女の子がみんな一途でかわいい。霧島翔子が一番いい例ですね。方向性はともかくとしてとにかく一途でかわいい。坂本雄二には災難ですけれどね(笑)。
やっぱ、こういう一途な女の子って可愛く見えるんですよねぇ。こればっかりは説明不能。どうしてかはわからない。4巻で明久と美波がいちゃいちゃしているのを見て軽く殺意が湧くのもわかりますが、それをほほえましく見ている自分もまたいるわけでして。


そう考えていくと、やはりこの作品における物語としての特徴は木下秀吉の存在なのかなぁ。彼女は、いや、彼はか、前に感想を書いた『狼と香辛料』のホロや『かんなぎ』のナギと同じタイプに見えます。演技派ヒロイン。ただ、その生まれつき持っている属性、つまりは性別があるがために、ラブコメの中心には決して位置することがないかき回し役が極めて自然にできるという特徴があります。


畑健二郎さんが『ハヤテのごとく!』作中で看破したように「女装と珍回答」がこの作品の魅力であることに異存はないのですが、ギャグってのは合う合わないがあるし、それ以上になれちゃうってのがあります。この作品のような暴力的なギャグ、例を出すとしたら真っ先に『うる星やつら』が挙げられます、は、比較的なれても面白く感じますがそれでも1巻を読んだ時に比較するとだんだんとおとなしく感じるようになっています。暴力ギャグを支えているのが優等生の翔子ってのが面白いところなんですけれどね。


ブコメではあるけれど、主人公を中心にして男女入り乱れたラブコメやら島田美波を中心とした男女入り乱れたラブコメだけではなく、雄二&翔子、土屋康太(ムッツリーニ)&工藤愛子の組み合わせもまた面白いですね。ギャグを楽しみつつ高校生たちの物語も楽しんでいます。




最後に余談を2つ。
まず1つ。2年F組の連中、うらやましい。私も高校生の頃自分も含めて馬鹿な集団にいたんですが、こうやってまとまるってことはなかったです。経験できなかったもう一つの高校時代を見ているようでなんだかとてもうらやましい。
もう1つは……。この作品に出てくる問題、特に英語は俺も解けません(笑)。地理が出てくればたぶん余裕なんですけれどねぇ。なんかしらんけど俺の苦手科目しか出てこない。っていうか得意科目が少ないのが原因なんですがね(笑)。