「かわいい絵」ってなんだろう?

この記事見て「かわいい絵だなぁ」と思ったんですよね。俺は漫画やライトノベルを、特に萌え系とか言われるようなやつを意識して読み出したのは最近ですが、もともとそういう絵に拒否感は持っていなかったけれど正直「おいおい」と思ってしまうような絵もありました。
でも、おそらくこの絵は、俺がそうなる前に見ても「かわいい絵だな」と思ったでしょうね。
絵を描いたのはいとうのいぢさんですね。それすら気づかずに「かわいい絵だな」と思ったんですね。いとうのいぢがイラストを描いている『涼宮ハルヒの憂鬱』と『灼眼のシャナ』、雑誌掲載だけれど『ビアンカ・オーバースタディ』は読んだけれど、絵を見て「かわいいな」とは思わなかったんだよね。不思議なことに。小説を読んで、そのキャラクターの背景を知ってはじめて「かわいい」と思えた。
他の絵を描く人でも同じ事で、『ゼロの使い魔』のルイズは可愛いとは思うけれど絵がかわいいんじゃなくて小説で描かれているルイズっていう登場人物がかわいいからそれが絵になったのもかわいいって感じているみたいなんですよ。


今回のように絵だけを見て「かわいいな」と思ったことは実はあまりありません。思い起こしてみると最近1回だけあったな。『ハヤテのごとく!』の9巻?だっけかな?の特典。瀬川泉ちゃんのイラスト。あれは絵だけでもかわいかった。そのためにその店で買ってしまうくらいかわいかった。当時泉ちゃんの背後の設定などはほとんど描かれていなくて漫画の中のキャラを好きになるには至っていませんでした。なのにその絵はかわいかった。


かわいいかわいくないは人それぞれの主観に寄るところだと思います。一人一人敷居値が違うだろうし、その敷居値の方向性も違うはずです。それでも俺個人の中できっと何らかの敷居値があると思うんですよね。それがなんなのかがさっぱりわからない。


話は変わりますけれど、キャラクターと紐づく絵というととても面白い例が最近ありました。
とらドラ!』の逢坂大河。絵単体で見るとアニメ絵の方が可愛いと思えるんですが、小説と合わせて読むと原作の絵でないとしっくりこないし、原作の絵の方がかわいくみえてくるんですよね。これも自分ではどうしてなのかさっぱりわからない。絵を描く人が好きって言う話だったらほかの登場人物にも同じ事を感じるはずなのですが、他の、たとえば川嶋亜美なんかはアニメと原作は同等に感じるんですね。
どうしてなんでしょう??




「かわいい絵」という同じ言葉でくくれたとしても、その言葉を発する人の中でも複数の場合分けがあるのかもしれないですねぇ。そして、それはもしかすると俺同様に他の人に言葉で伝えられるような代物じゃないのかもしれない。




とまぁ、絵に関する記事を絵一枚もなく書いてみました。