アニメ『ハヤテのごとく!!』(ハヤテのごとく!2期) 1話 「禁断のマラソン自由形!」感想 1位の人が優勝しました
さて、今日からこのアニメが始まりました。かれこれもう3年くらい前になるんですね、うっかりこの漫画の単行本を買ってしまいはまってしまいました。
おそらくこの漫画やらアニメやらの感想をネットで公開している人の中ではおれはかなり年寄りだと思います。とりあえず1回目の感想は、自分よりちょい下か上の年代の人、具体的には30代以上の人、主に男性が深夜にテレビをザッピングして思わず見てしまって「これなんじゃいな?」と思ってネット検索してここに来たっていう想定の元に感想を書いてみます。来週以降もできればそんな感じで書いてみたいと思います。
まず、1話についてのお話。原作にもこんな感じの話があります。っていうかほぼそのまんま。ラストに言ってましたが、登場人物紹介を兼ねていたので本来ここにはでてこないはずのキャラクターも出てきていますが……。
こう言ったらなんですが、オタクっぽい感じではあるけれど、ぬるーいギャグが時々ツボに来るっていう理解でもだいたい合っています。
原作ではこの話何週間かに渡って描かれていました。冒頭で1億5千万っていう金額が出てきて「これに全部勝ってこの漫画終わるのかなぁ」と思ったんですがそんなことはなかった。こういう流れの漫画です。ありそうな流れだと思うと微妙に外されます。
1話なので、この作品全体の話を……。この流れだと原作ベースになりそうですし、もしアニメを見て気になったら原作を読んでも後悔することは無いと思いますしね。
主人公は彼
まぁこれはなんとなくわかる。綾崎ハヤテといいます。
ヒロインはまず彼女
三千院ナギ。大金持ちのお嬢様。ハヤテの借金を肩代わりして執事として働かさせています。
そして、もう一人のヒロインが……
マリアさんです。姓は原作者がまだ明かしていません。単行本の1巻を読むと基本設定が書いてあります。いろいろ裏がある人。
主人公がハヤテであるってことはともかく、ナギとマリアさんがヒロインであるってのがとてもわかりづらい作品です。作者がそう言っているからナギとマリアさんがヒロインなんだとしか言いようがないです。
他の登場人物たちも年齢誕生日など個人情報付きで出てきました。この作品の登場人物は大きく3つのグループに分けられます。
- 1.13才グループ
ナギと同じ年代の子供たちです。自分では自分のことを大人だと思っているけれど周囲からは子供だと思われることが多い世代ですね。
- 2.16才グループ
この時点で15才の桂ヒナギクと、17才のマリアさんも含めていいかもしれません。主人公と同じ世代の登場人物たちです。
- 3.それ以外
大人や子供。特に大人はダメ属性を与えられていることが多いです。
『ハヤテのごとく!』っていう作品はラブコメでもありますが、そのラブコメ部分にこの年齢設定が大きく関わっています。
16才のハヤテから見ると13才のナギは子供にしか見えません。ハヤテにとって恋愛の対象となりうるのは16才グループに今のところ限定されています。そして、16才グループにはヒナギクさんともう一人西沢歩さんという強烈なヒロイン属性を持つキャラクターがいます。
しかし、ヒナギクさんも西沢さんもこの漫画全体のヒロインではない。ナギとマリアさんがヒロインであると「原作者が言っている」以上それは無さそうなんですよね。
このまま原作通りに話が進むといくつかの印象的な場面に出会えると思います。エンディングのアニメーションを見る限り、今回はヒナギクさんを前面に押し出すみたいなので絶対やると思われる場面があります。
その場面はヒナギクさんにとって一種の最終回になっています。
他の登場人物たちにもそういう最終回が用意されています。今のところもう一人の16才サブヒロイン、西沢さん(作中でハムスターと呼ばれファンからはさらに「ハム」と省略されることが多いです)が自分の物語の最終回を経験しています。
しかし、まだ原作でも頻繁に登場しています。
この作品は順列並列に複数の物語が絡み合って進んで行く構造を取っているためによくよく読んでみると非常にわかりづらい。しかし、なんだかよくわからないけれどはまってみるとたまらなく面白いんですよ。
自分の好みに合う物語がどこかしらに転がっていて、その物語を進めるために他の物語での出来事が重要な意味を持ってきたりするんですね。
テレビアニメでそれがどこまで再現されるかはわからないですが、もしちょっと気になったらまずは単行本を4巻まで読んでみて下さい。できれば3巻まで読んでから時間をおいて4巻を読んだ方がいいと思います。おれは発売タイミングの関係でたまたまそうなったのですが、最終回の後も物語が続いていくという感覚がわかるんじゃないかなぁと思います。
今回の話はたしか6巻に収録されていたはず。2/1の出来事なので。原作は時間の流れが遅くてですね、もうすぐ発売される19巻でもまだ4月だったりするんですよ。あれ?5月に入るところまで収録されるのかな?
- 作者: 畑健二郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: コミック
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オタク向けと言われたり子供向け、特に女の子向けと思われる部分もありますが、おれはそうは思ってないです。そう限定されることを拒否している作品だと思います。大人にとって懐かしいネタも仕込まれていますし、興味があったらぜひ手に取ってみて下さい。今だったら古本屋にも出ていると思いますしね。
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以下、普段からこのサイトの感想を読んでいる人向けの1話感想です。
ほぼ原作通りでしたね。西沢姉弟がここで白皇に来ることはないはずだけど、原作と設定が違うなぁと思ったのはそのくらいでした。まぁキャラクター紹介だからしょうがないね。ハムは1期皆勤賞だし。
雪路優勝まで1話に詰め込みましたから、この先原作通りに進めるとは思えないです。足りないでしょう。1期でやっちゃったエピソードもあったし。そうそう。スルーしそうだったけれどそうも1期はなかったことになりましたね。作中では(笑)。ハヤテが執事になって1ヶ月しか経っていない2005年1月からのスタートです。もしかすると夏を描かないからOVAを夏にしたのかなぁ。
上の方にも書いたけれどエンディング見てびっくりした。ヒナ一色じゃん(笑)。ヒロインが誰だかわからないよ、これじゃ(笑)。これができるのがこの作品の強みでもあるんですが、ヒナだけじゃなくてハムも是非……。
バレンタイン話はアニメで見たいなぁ。あの切ない話大好きなんですよね。
絵は原作に近くなったような気がしますね。良い悪いじゃなくて俺はこっちの方が好きかも知れません。原作厨なんで(笑)。
もうすぐ3時になってしまいます。来週以降の感想はたぶん土曜日の昼に書きます。1話だからがんばったけれど限界越えてる。年寄りは夜更かしできねーんだよ……。