シャープ「Net Walker」に見る Chrome OSマシンの夢



ニュースでこの機械を見た時、欲しくなりました。でも今は思いとどまっています。有線LANでつなげないから。
おそらくはほとんどの人にとって有線LANはいらないのだろうと思いますが私には未だ必要です。なぜなら、まだ自宅に無線LANの環境がないから。環境を作るためには投資が必要になっちゃいますからね。


そんな個人的な事情はあるにせよ、非常に魅力的な端末に見えます。
なんといっても「起動3秒」!これですね。ネットに繋ぎたい時にすぐにつなげる。ケータイ電話並みかそれ以上の手軽さです。


さて、上に挙げた IT Media のブログ記事(っていう言い方はあっているのだろうか?)。ちょっと引用させて頂きます。

普通のユーザから見たChrome OSの使い勝手は、こんな感じになるのかもしれません。



私もそんな風に思います。
っていうか、むしろ「Net Walker」が「Chromeマシン」なんじゃないかなとすら思うんですね。
Chrome OSが載っていないからそんなこと言うと奇異に感じる人もいらっしゃるでしょうが、前にも何度か書いているように、ここ最近のGoogleは、シェアを取れる製品を出すのではなく、ある方向性を指し示す製品を出しているようにみえるのですよ。
Chromeブラウザってありましたよね。まぁ今でもあるけどね(笑)。とにかく、それほどシェアは取れていません。戯れにGoogle Analyticsでデータを見てみたら、このサイトを見に来る人のうちの1.5%くらいしか使っていませんでした。まぁこれは極端な例だと思います。IEのシェアが85%もあるサイトなので(笑)。インパクトがあるシェアは取れてないわけです。でも、Chromeブラウザ発表後、流れが変わりましたよね。速さこそ正義的な流れになりました。


私はGoogleの狙いはそこにあったと読んでいます。
JavaScriptが早く動かせるブラウザが主流になれば、Googleが提供しているサービスを利用する人も目に見えて増えるっていう寸法だと想像しているんですよね。


Chrome OSについても同じ考え方ができます。素早くネットに接続できるマシンがあれば、それだけGoogleのサービスを利用する人が多くなる。だから、Chrome OSでシェアが取れなくても構わない。MSがそういう市場に参入するのはむしろ思うつぼだくらいなことは考えていてもおかしくないと思うのですよ。


ただ、Chrome OSの場合、もう一つの目的が有るような気がします。
それはコモディティ化です。


今回シャープが産み出した「Net Walker」。欲しくなります。所有する喜びも得られるような気がします。でも、お値段もそれなりです。それだけ手がかかったマシンなんだから当然ですね。
GoogleChrome OS搭載マシンとして想定しているのはこういう物ではないような気がするんですよ。作りは雑でも構わない。所有する喜びが無くても構わない。でも、ネットにはつなげてそこそこ丈夫で普通に使える。そして……安い!


私はそんなことを妄想しています。だからね、「Net Walker」がGoogle OSに冷や水を浴びせたとかいう論調の記事がもし出たら大笑いしちゃうんだな。
大笑いした方が後で笑われるかもしれないんですけれどねぇ。