読書感想文 井上堅二著『バカとテストと召喚獣』6.5巻 ツッコミ2点など
- 作者: 井上堅二,葉賀ユイ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/08/29
- メディア: 文庫
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昨日、本とかを買ってから飲みが始まるまで中途半端な時間があったので、駅のベンチとか電車の中で読み始めちゃったんですよねぇ。
いや、この本、ほんとに公衆の面前で読むには向いてないわ。吹いちゃうんだよなぁ。自制できない。
感想も書きますが、その前に2点ツッコミがあるので書きます。他の感想サイトとかでも指摘済みの話だろうなぁとは思うのですがね。ツッコんだら負けかも知れないけれどツッコまずにはいられない。
ツッコミ
- 1. P.55 いったい何人で海に行ったの?
- 2. P.129 どう見ても誤植ですほんとうにありがとうございます
1について
引用します。
座席は前から順に二人・二人・三人・三人となっている。
なんか引っかかって、誰がどこに座っているのかを当てはめてみたのですよ。ところがうまくはまらない。
当たり前だ。
P.46から引用
「姉さんも入れて九人なんだけれど」
さて、ちょっと足し算の勉強をしてみましょう。
2+2+3+3=?
うーん……9かな?
原因は秀吉なのではなかろうかと。不純異性交友を禁止するという設定なので秀吉たりとも例外ではないはず。だから問題は1点。秀吉を男に分類するか女に分類するかです。それによって配席が決まります。それで混乱したのか、あえて読者を混乱させるために誤記をしたのか……。
本文を読むと秀吉はやっぱり女の子だったみたいですね。よかったよかった。
2について
これも引用します。
KHSO4 硝酸水素カリウム
硫黄が怒っています。硫黄の立場がありません。
これは単純な誤植だろうな。たぶん。
でも、この作品の場合は1冊に何カ所か意図的な誤植を仕込むっていうネタをやっていてもおかしくないとか思ってしまう(笑)。
本編感想
口絵漫画
需要が……。
アタシと愚弟とクラス交換
要約すると女の子が男装をして女の子が女装をするという話ですね。
個人的に一番笑えたのは木下(姉)に告白する経緯ですね。これはひどい。
僕と海辺とお祭り騒ぎ(前編)
要約すると吉井明久と坂本雄二が男のロマンに命をかける話。
この話だけをみると工藤愛子は常識人に思えます。ムッツリーニと工藤愛子の関係はこの先進展するのだろうか……。
吉井玲が女性陣の羨望の的となると言う……。これはうまい設定だなぁ。何のかんの言って、この小説の基本設定は明久を巡る恋模様ってのもあると思うんだけれど、女性陣が、明久の姉を共通の仮想的として認識すると非常に具合がよい。女の子同士は今まで通り中がいいまま話を進めることができるんじゃないか?
作中で描かれなかった、ムッツリーニと木下秀吉が女の子たちに脅されている場面は見てみたいです。きっとトラウマになるくらい怖い場面だと思うんですけれどね。
僕と海辺とお祭り騒ぎ(後編)
要約すると墓穴を掘ったり変態のストライクゾーンに飛び込んだりする話でしょう。
かわいい女の子たちがいる目の前で、彼女たちがナンパされるのに不快感を表明しなかった上に他の女の子に声をかけるという暴挙に出た明久と雄二。しかし、与えられた罰はちょっと臨死体験をさせる程度で済んでしまい逆に不気味さが漂う……。
そんななか、彼らはお祭りに。女の子たちはみんな浴衣に着替え出店とかをのどかに楽しむのだが……。
ラブコメ面で言うとやっぱ島田美波がヒロインなのかなぁと思うんですよねぇ。人それぞれ感じ方は違うのかも知れませんが、明久の潜在意識は姫路瑞希よりも美波に傾いているような気がする。他の人から指摘されてかわいいって思ったのを否定するあたりがね。
浴衣のミスコンで明久とムッツリーニが蟻地獄にはまっていく様がどうしようもなく面白かった。外に出ようともがけばもがくほど深くはまっていく。