今週のお題は「アルバイトの思い出」らしい

こないだ出来心でどうでもいい記事を書いてみたら今週のお題で書くとなんだかそこそこたくさん人が来るって事がわかったので書いてみる。
ちなみに今日書くことはここに昔書いた覚えがバリバリある。でもきっと疲れているんだ。デジャブってやつですよ。きっと。そう。そうに違いない。




学生時代余り働こうという気力もなかったので思い出らしい思い出も無いんですけれどねぇ。一時期個人指導の塾で小学生中学生を教えていたことがあるんですよ。それを始めた動機ってのが不純でしてね。俺は教師になるつもりは全くなくて教職も取っていませんでした。人を教えるのに向いていないと思いこんでいたんだなぁ。でも教えたこと無いから思いこんでいただけ。一度本当に向いていないのか試してみたかったんですよ(笑)。


そんなバイトに当たった子供さんはかわいそうだよねぇ。親御さんもかわいそうだ。決して安くない月謝払っているのにねぇ……。


でもそこで担当した子のことは未だに覚えています。向こうはきっと俺のことなんて忘れていると思うんですけれどね。最初に担当した子には国語を教えました。たしか中二だったと思う。難しい年頃ですね(笑)。
当然俺には教える方法論みたいな物何もないんですよね。バイト先も俺を雇うとはなかなか勇気があるなぁって気がします。んで、彼、そう男の子だったよなぁ、と話しをして最初に思ったのは、成績は悪いらしいけれど頭はそこそこ切れるやつだなと。やる気さえださせりゃいずれ成績はついてくるんだろうな、こういうタイプは、ということです。
もし、頭の回転ではなくて努力でカバーするタイプだったら、確実に点が取れる暗記物とかを重点的にやることを考えていたんですけれど、そういう方法を取るのはちともったいないと。


で、どうしたかというと、ここに書いているようなことを一席ぶちました(笑)。国語の読解問題にはそもそも正解ってのが無い物も多い。読んで感じたものが君の答えであり、それが出題者の答えと違っていてもいたしかたないことである。ってな話ですよ。


そして、彼にアドバイスしたのは、とにかく本を読めということ。子供向けの小説(当時はライトノベルなんていうジャンルは無かったんだぜ!)でもいいし、漫画でもいい。興味があるならエロ小説でもいい。なんでもいいから数をこなせ。数をこなすと文章読んでなんとなく言っていることがつかめるようになる。少なくとも俺はそうやってきた。それで受験とかなんとか乗り切った。
推 理 小 説 し か 読 ん で な い け ど な 。


なんかね、親御さんが厳しい人らしいので成績上げないとめちゃめちゃ怒られるって話も聞かされたんですよね。なのに、即効性がないそういう手法で行きました。ひどい話ですねぇ。




ところが、おそらくは本人のがんばりかたまたまそういう巡り合わせだったのかで、その次のテストで成績がめちゃ上がったらしいんですね。正直びっくりした(笑)。腰抜かしそうでしたよ。


そういう出来事の後どうなるか。実力以上の結果を出した人間に用意されているのはお決まりの転落人生です。
その教室の中で「難しい」とされている生徒さんを次々とあてがわれました。極端だったんだよね。成績がいいか悪いかね。中くらいの人を教えるってのは意外と簡単らしいのよ。極端な人を教えるのが難しいらしい。おれは中くらいの人を教えたことがないからよくわからんけど(笑)。


今思うとそのアサインも決して間違ってなかったかもしれないんですよねぇ。「難しい」とされる子ってどこかしら人とは違った所があると思うんですよね。成績良くても悪くても。それを担当する人間はネジがはずれている方がいいのかも知れない。それをみて子供が「こうはなるまい」と思ってくれるかも知れないし「こうでもいいんだ」と思ってくれる人もいるかもしれない(笑)。




今ちょうど仕事で若手を指導しています。他人にプログラミングを教えるのって難しいねぇ。いろいろと発見があって自分自身も勉強している感じ。
その人に何度も言っていることがあります。
俺は「教えてください」と言われてさくさく答えることができる。でも、最初にそのことがわかるまでには俺自身2日とか3日とかかかっているんだ、わからなくて当たり前。わかったらすごいんだぞとね。


人は自分が成長すると成長する前の自分を忘れてしまいがちです。「こんなこともできないのか!使えねぇなぁ!」と言うのは簡単です。でも、ほんとうに「こんなこと」は「こんなこと」だったんでしょうかね?かつての自分にとってはそれも乗り越えるべき壁だったんじゃないですかねぇ?