iPhoneはAppleの製品であると言うことにいいかげん気づけ!

使い勝手がどうとかそういう問題ではなく、iPhoneAppleの製品なんですよね。そのことに目をつぶっている言説が多いような気がしてなりません。




日本の「普通の」ケータイをガラパゴスと揶揄するのは結構。個人的には進化しすぎただけかなぁとは思いますが、たとえそうであってもおそらくは世界から見ると異質な存在に見えるのはしょうがないでしょう。


さて、かつて日本にはPC9801系という文化がありましたね。NECガリバー的な存在であった時代。その時代はやがて終わりを告げました。その時覇権を握ったのは、いわゆるDOS/Vパソコン、PC-AT互換機でしたねぇ。AppleMacintosh系ではなかったのですよ。
Macintosh系のマシンは決して悪くないし、それでなくてはだめという局面がある。なのに覇権を握れなかった。その理由はApple1社がハードウエアとソフトウエアを完全にコントロールしていたからで有ろうと思います。しかし、逆に1社がコントロールしていたからこそ、未だに生きながらえているという見方もできます。


iPhoneも、いやiPodも含めていいか、は、Macintosh同様Apple1社がハードウエアをコントロールしていますし、ソフトウエアのインフラもコントロールしていますよね。ビジネスモデルは同じです。


申し訳ないけど、iPhoneはいかに使い勝手が良かろうと世界の標準になることはできないのではないかなと俺は予想しているんですよね。Macintoshのようにね……。




反証はありますよね。iPodは事実上音楽プレイヤーの標準的な地位を築いています。それに対する反論としては、iPodの場合は音楽プレイヤーの市場が立ち上がる時期に非常に使い勝手の良いオールインワンのシステムを提供したからである、それに対して、iPhoneは既に存在している携帯端末という市場に後から参入したという考え方を呈示してみましょう。それに対するさらなる反論としては、日本の場合事実上iPhoneスマートフォン市場を立ち上げたではないかということが考えられますが、それに対しては、ちょっと弱いですが、日本の普通のケータイがスマートフォンの機能を事実上内包するようになりつつあると言うことを挙げておきましょうかね。




ここに書いたことはあくまでも俺の予測です。この予想が外れたと認める場合、逆に当たったと認める場合を挙げておきましょう。

  • はずれたと認める場合

iPhone互換ハードウエアが他のメーカーからも発売され、かつ、iPhoneのシステムが輝きを失わなかった場合
iPhoneが本当に世界を独占する地位まで登り詰めた場合

  • 当たったと認める場合

iPhoneのシステムが時代から取り残された場合
iPhoneが一定の地位を得ていても大多数を占める他の規格から孤立した場合


日本市場に限って言うと大手キャリアのLTE(3.9G)対応が出そろった時ある程度の答えが出るのではないかなと思います。




日本のケータイ、過去に遡るとPC98がガラパゴスなら、iPhoneMacintoshは決して世界標準ではなく、別の星で別の進化を遂げた物なのではないかなぁという印象を持っています。決してメインストリームには出られないけれど、一部のファンからは圧倒的な支持を得る、そんな存在なのではないかなぁと俺は思っています。