外から見たコミックマーケット
昨日見学に行ったですよ。多くの参加者にとっては迷惑な物見遊山客の一人として行ってみたですよ。俺はご縁があって2回目だったですけど、行ったことが無くて行ってみたいという同僚と一緒に行ってみたですよ。俺は人混み嫌いなので、一人で行った時には混むという噂の所は避けて通ったのですが、今回は見学と言うことで一通りざっと舐めて歩いてみたですよ。
俺はこんな感じで漫画の感想サイト的な何かをやっていて、ネット上でもコミケに親しんでいる人たちと多少の交流をしていてリアルでも実際にお会いした人もいたりしますが、後の2人は別の分野でのコミュニティとは縁があるけれど漫画やアニメにはそれほど濃い思い入れがあるわけではありませんでした。
そんな人たちがあのイベントを見て何を思ったのか?外から見るとコミックマーケットはどう見えるのか?その一例を書いてみます。別に目新しい感想を持ったわけではないと思いますけどね。
お恥ずかしい話ですが、なかなか一人では見えない事って有るんですよね。俺の場合。他の人の感想を聞き、それを元に考えてみるとようやく自分なりの感想を持てるって事が多いです。なので、ここに書くことはなにも俺がそう見切ったと言うわけではなく、他の人の感想も混ざっているし、他の人が思ったことをベースにして自分なりに考えたことも混ざっています。
まず、これはおそらく頻繁に参加している人にとっては「何を今さら」という感想ですね。
企業ブースとそれ以外の場所で空気が違った。まず会場設営が違うってのはありますね。IT系の展示会などで東京ビッグサイトには行っているのですが、同行者の感想を引くと「高さが違う」。この高さでやるイベントは初めて見たと言ってました。そして、その後企業ブースに行ったら、「これが普通」だと。まぁそうですねぇ。通常のブースではMax2メートルくらいですからねぇ。言われてからなるほどなぁと思いました。そして、もう一つ。参加者の質も一般ブースと企業ブースでなんとなく違うような気がしましたね。その日に何が販売されるのかっていうので変わってくるのかも知れないですが、一般ブースは男女半々か女性の方がちょっと多いくらいだけれど、企業ブースは男性が明らかに多く感じました。また、うまいこと表現はできないのですが、人の質が違うような気がしたのですよ。メディアなどではおそらくひとくくりにされてしまうのでしょうけれどね。おそらくは、自分でコンテンツを作る人、そして、そういうコンテンツを好む人と、コストをかけてある程度以上のクオリティが確保された、つまりは商用のコンテンツを受け入れることを好む人との差なのかなぁと。同行者は一般ブースの方により強い興味というかシンパシーを感じていたようです。
もう一つ、漫画系の感想サイトとしては致命的かも知れない感想を書いてみますね(笑)。
企業ブース。その……。なんというか……。いやはっきりしているんだけれどね……。正直みんな同じ絵に見えるのですよ。同行者の意見を聞いてみてもやっぱそうでした。
かわいい女の子やかっこいい男の子の絵ってのはその時代時代である方向性が決まっていてどうしても似ちゃうのかなぁと思ったのですね。
ところが、実際俺はそれらの中の一部については明確に区別して感情移入したり感想を書いたりしています。なぜそれが可能なのか?
あくまでも絵は情報の一つにしか過ぎず、その絵を愛でる気持ちの裏には、その絵を与えられたキャラクターの設定なり背後にある物語なりに思いを馳せているからなんでしょうね。グッズを買っている人は絵を買っているわけではなく思いを買っているのかなぁと。
歩きっぱなしで疲れましたが、おそらくは日本最大のイベントを多くの参加者とは違う視点で見てきました。なかなか得難い経験ができたのかなぁと思います。