もしもアーたんがハヤテのごとく!のメインヒロインだったら……





原作は255話まで行って、コミックスは明日22巻が発売。他の登場人物たちも物語の中で翻弄されてはいますが、アテネ編のメインは今のところアテネですねぇ。ヒナギクさんもかわいそうだったしナギもかわいかったけど今週の話を読んだ直後だとやっぱりアテネだろうなぁと思ってしまいます。


そこで、ふと思ったんですよ。
もし仮にアテネ(の立場にいるキャラクター)が『ハヤテのごとく!』のメインヒロインとして当初からデザインされていたらどうなっていたのかなぁとね。




結論から言うと、主要な登場人物現状までの『ハヤテのごとく!』と同じ属性を持っていたとするとものすごく収まりがいいように思えるんですよ。


まず、わかりやすいというかぴたりとはまるところから行きましょう。そうだね。わかりづらいんでこうしよう。今実際に畑健二郎さんが描いている漫画を『ハヤテのごとく!』と書いて、私が想像空想妄想したアテネがメインヒロインの物語を『ロイヤル・ガーデン』と書きます。別に深い意味はありません。ちょっと書いてみたら書きづらかったので。ただそれだけ。


ヒナギク。言うまでもない。おそらくはヒナギクさんが『ロイヤル・ガーデン』でも『ハヤテのごとく!』とほぼ同じ立ち位置でしょう。決してメインヒロインには成り得ないけれど、物語の中での重要性や人気面では決して外すことができないキャラになっていたんでしょうね。


続いて西沢歩です。彼女はさらにわかりやすいかも。畑健二郎さんの言葉をどこまで信じるかというのはありますがね、西沢さんは当初からメインヒロインのライバルとして配置されていたんですよね。そして、当初は、今我々が「天王州アテネ」として認識しているキャラが「三千院ナギ」という名前だったんですよねぇ。西沢さんはたぶん全く同じ立ち位置。


この3人のヒロインたちを想像するとまったくもって収まりがいいんですよね。アテネの年齢は確かまだ明かされていないですがおそらくはハヤテとそれほど代わりはない年代でしょう。ハム(『ロイヤル・ガーデン』だったらハムって呼ばれることもなかったのかもねぇ)とヒナとアテネ、この3人が現状同様の3すくみ状態でラブコメ展開をしていく。その方が今よりもずっとわかりやすいです。


他のキャラについても想像空想妄想してみましょうかね。まずは白皇学院の面々。生徒たちと先生たち。彼ら彼女らはそのまんまですね。別にそのまんまでも問題はない。


問題は13才組です。ワタルくんはビデオ屋って設定が生きているとしたらまぁどうにでもなりますよね。逆に言うと、そこを接点にしない限り13才組には活躍の場は無いんじゃないかなぁと思いました。




では、その場合、ナギはどうなるのか?
ナギはワタルの許嫁というポジションになるんでしょう。しかしワタルは伊澄が好き。『ロイヤル・ガーデン』ハヤテを中心としたハム・ヒナ・アーたんラブコメの裏で、ワタルとナギを中心としたもう一つの物語が並行してサイドストーリーとして描かれると言うのをイメージしました。
さらに言うとナギにはもう一つ役割を持たせられるかなと。
トラブルメーカー。
背後にある金の力で無茶をして物語をドライブする役割です。そういう想像空想妄想をするとそういう漫画を読んでみたくなるのが不思議です。


ハヤテのごとく!』同様、複数の物語が組み合わさってはいるけれど、『ロイヤル・ガーデン』の方がわかりやすいんじゃないかと思うんですよね。




しかし、実際には『ハヤテのごとく!』のメインヒロインはナギ。今まで作者が嘘を書き続けているのでなければナギ。物語の着地点はどこにあるのでしょうか?












えっ、誰か忘れてるって?
はぁ。すいません。






だってわかんないんだもん。未だにまったくわからん。『ハヤテのごとく!』でのマリアさんの立ち位置がまったくわからんのよ。『ロイヤル・ガーデン』でのマリアさんは容易に想像空想妄想できるんですよねぇ。暴走するナギの押さえ役。ええ。今と変わらないのかも知れませんね。でもこれも作者の言葉を信じれば、ですが、『ハヤテのごとく!』でのマリアさんは決してサブキャラではないとのことなのでねぇ。『ハヤテのごとく!』でも想像がつかないのに『ロイヤル・ガーデン』に空想を巡らすのは私にはちょっと無理です。


あと数話、なのかな? はアーたんがメインヒロインなのかもしれません。そして、登場人物たちがいつもの場所に戻ってきた時、アーたんはどういう表情を見せるのか、楽しみに待っています。












以下、余談です。
もし仮に上に書いた『ロイヤル・ガーデン』をサンデーで読んでいたら俺はどう思ったかなぁと言うことも想像したんですよね。
畑健二郎さんのギャグセンスはツボなので、コミックスは買ったかも知れない。でも、ここまではまることは無かったんじゃないかなぁと思うんですよ。
友だちとかと話していて思うんですが、マニアックな、いわばオタク的なマインドを持っている人ってのは往々にしてバランスが崩れた者に魅力を感じる傾向が強いんじゃないかなぁ。少なくとも俺の場合はそうなんですよね。俺が『ハヤテのごとく!』に熱中した理由の一つは間違いなくそこにありますね。バランスが崩れている。足りない部分もあれば過剰な部分もある。ところが、そのバランスの崩れ自体がバランスが取れている。そんな風に思ったんですよ。わけのわからない表現ですがなんとなく伝わることを期待してみたり(笑)。
何度も繰り返し書いてますが、『ハヤテのごとく!』の特異性の一つはナギなんですよねぇ。ナギとハヤテとの3才という絶対に越えられない年の差があるから物語の進む道がさっぱり見えてこない。ナギが作中で肉体的にも成長しない限りナギエンドは無いのかも知れないなぁと未だに思っていますから。
その、ナギのポジションにアテネがいる『ロイヤル・ガーデン』を読んでいたら、それがあっているのかどうかはともかくとして、俺は俺なりに「なるほどそういう話なのか」とすぐに一人合点できたと思うんですよねぇ。『ハヤテのごとく!』の場合はそれができなかったから泥沼にはまってしまいました。




ここまで読み進めたからこそ初めて「アテネがメインヒロインの話も読んでみたかった」などという贅沢なことが言えるんだろうなぁと自分でも思います。




では、明日明後日、22巻感想までさようなら。