読書感想文 ヤマグチノボル著『ゼロの使い魔』18巻 滅亡の精霊石



いろいろな意味で物語の終わりが近いことを感じさせる1冊でした。




一つはラブストーリー的な意味ですね。これからも邪魔はいろいろ入るでしょうが、才人とルイズは落ち着くところに落ち着いた感じです。とはいえ、このあと普通に才人がルイズを守りきるのか、あるいはルイズだけがさらわれるのか、はたまた2人とも拉致されてエルフの土地で才人ががまた選択に迫られるのかっていう興味はあります。


もう一つはハルケギニアの秘密の一端がようやく明かされたってことですね。なるほど。聖戦というのは思想信条にのみ拠る物ではなく必要に迫られてということなんだなぁと。この架空の世界ではね。


後書きにあった、『ゼロの使い魔』のエルフはイスラム社会がモチーフになっているってのはそう思っていたので意外でもなんでもないのですが、それだけにアジアの一部以外の諸外国で受け入れられる可能性は低いのかなぁと思ってしまうんですよね。日本の人は本能的に受け入れられる物語なんでしょうけど。


でも、でもね。前にも書いたけどさぁ、『ゼロの使い魔』って映像化するならこれしかないんだよね。申し訳ないけれど放送されたアニメではないです。ドラマでもない。そもそも日本で作ってはダメだと思うんだな。



18巻の山脈が風石で浮き上がる場面を読んでその思いを強くしました。しかし常識的に考えればありえない話ですよねぇ(笑)。あったらうれしいけどさ。映画を見に行く習慣はないけれどさすがにそれは見に行くかも知れません。大画面でみたいもんなぁ。




あと何冊で終わるのかなぁ。エルフ編がどのくらい続くのかによるのでしょうね。