ハヤテのごとく!260話「ETERNAL WIND」感想 始まりの終わり
サンデーを買うのはルーチンワークなのでね。読みました。正直なにも感想が無かったんですよね。
でも、何となく気になって、その場でもう一回読んでみた。なんかうるっと来てしまった。いやだね。年は取りたくない物だね。最近涙もろくていかん……。
その後、ここにこうやって感想を書くことを考えるのですよ。今週はどんなの書こうかなと。でもね。なんか思い付かないんですよね。ある感想からどうしても逃れられません。
この漫画、変な漫画だなぁ……
まとめ
なんとなく見出しを付けましたがいらないよな(笑)。
まぁ、いい話だと思うのですよ。10年間に渡る恋物語がここに完結したんですよね。
その過程はともかくとして、ハヤテはアーたんを助けるため、必死で戦いました。そしてついにアテネも再び子供の頃みたいな日々をハヤテと送りたいというその思いを表面にだしました。
今週のアテネは……なんかすごかったな。今週の一コマとか挙げたくないくらいすごかった。なんなんだろうねぇ。決してうまいとかいうのではないと素人目には思えるんですよねぇ。表情がいいのかなぁ。自然に感じるんですよね。わざとらしさがない。
来週以降もこの漫画続くわけですが、ハヤテとアテネはどうなっちゃうんだろう。バカップルぶりを周囲に見せつけるのかなぁ。それとも、来週どんでん返し的な何かがあってそうはならないのか。どちらも考えられますねぇ。
さて、問題は残された女の子。特にヒナギクさんだな。
目の前で自分が好きな男の子が他の女の子を無事に助け抱擁する場面を見せつけられてしまいましたから。これはきつい。
思えば、西沢さんがアテネ旅行に来るきっかけになった場面から、今週最終コマへの流れは決まっていたんでしょうね。決まっていたのかなぁ。きっと決まっていたんだろうなぁ。偶然にしてはできすぎている。アテネのホテルで仮装パーティってのもなぁ。偶然ではないよね。
遺産の話は、この暫定最終回のために用意したようなものと畑健二郎さんが描いていましたけれど、なんというか、やっぱり変。プライオリティが違うというか……。そこが魅力なんですけどね。
様々な要素を持つショートストーリーを集めて一つの時空の中で描いているのが『ハヤテのごとく!』って漫画だと私は思っています。いろいろな物語の、悪く言えば寄せ集めなので、いろいろな人のツボに来る話が用意されていると思ったんですよね。だから売れると思った。「自分以外にはわかる人がいないのではないか」というオタク的な喜びを提供することと、マスをターゲットにしたマーケティングが両立するかも知れないなぁと思ったのですよね。その中で、ハヤテとアテネの10年に渡る恋物語というのは今のところ「異質なストーリー」のように思えます。そして、その物語のヒロインである天王洲アテネもまた『ハヤテのごとく!』という漫画の中では異分子なのかなぁと思っています。その異分子をメインにした話でこういう心持ちになるとはなぁと自分でもちょっとびっくりしています。
人それぞれ好みはあるし敷居値は違うでしょうが、感動しちゃったのよ。まじで。なかなか感想書けないくらい感動しちゃった(笑)。
アテネが東京に帰ったらすんなりと『ハヤテのごとく!』の世界に溶け込みそうな気もします。そのためにヒナギクさんとは知り合いという設定を読者にもわかる形で明かしたのかなぁとも思うんですよね。他にもマリアさんとかナギとは交流がありそうな気がしますが明確には描かれてないので予断は禁物です。
大団円までメインヒロインは出てこなかったなぁ。現時点でハヤテにとって大事な人は、それぞれ意味は違うけれどナギとアテネなんですよね。ナギとハヤテの間の絆はそう簡単に切れそうもない。しかし、ハヤテとアテネの間の絆もそれと同じくらい強くなってしまったのかも知れません。
ここまで、ヒナハムラブコメや屋敷コメディといった要素が強かったですが、ここからは物語のオプションがさらに増えるのかなという予想をしています。
もしかすると何年か後、読者はこう思うのかも知れません。
「『ハヤテのごとく!』260話は、始まりの終わりだった」と。
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