ハヤテのごとく!266話「そして笑顔になる」感想 なんなのだ!いったいなんなのだ!!

今週はコミックス単品もはっとくか。

ハヤテのごとく! 23 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく! 23 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく! 24 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく! 24 (少年サンデーコミックス)



2冊入りのは買えないかもしれないなぁと思い始めてきました。

仮想今週の一コマ

8〜9ページ目見開き。詳細は追って。

ポイント

構成

この構成は作者の手による物なのか編集者の手による物なのか……。

飛行石

愛歌さんが持っている石にはいったいどういう意味があるのだろう……。

新キャラ?

なのかな?既に出てきているキャラなのかな?あるいは単発キャラなのかな?

見開き

ガチョーン

次週予告

なんなのだ!いったいなんなのだ!!

まとめ

「何から書こうかなぁ」と思っている時点ですでにまとめることを放棄していたりするのですがなんとなく決まり文句でまとめって言葉を使ってみました(笑)。


まずは構成ですね。
266話の構成って、116話と似ている。これは作者が意図した構成なんだろうなぁと思います。ページデザイン的にロゴを置くページは14ページ目しか見あたらないもんね。116話で強烈に感じたことなのですが、この演出効果ってコミックス収録時には失われちゃうんですよね。116話の場合はそこにさらに編集者による物と思われる演出まであって、一時呆然として何かがひらめいちゃうくらいのインパクトがあったのに、コミックス収録時には作者の加筆修正があったにもかかわらずそのインパクトが失われてしまいましたからねぇ。


さてと。続いて新キャラ?の件にしましょうかね。
来週の番外編用のキャラなのかもねぇ。
いやね。ちょっと思うところありましてね。書かない方がいいのかなぁ。どうしようかなぁ。迷うなぁ……。
この漫画、見た目はいわゆる萌え系でオタク向けで、実際のファンもそういうカテゴリに分類される作品が好きな人が多いように思えるけれど、実は最近そういう人が離れていて、そうではない人たちにより広く読まれるようになってきているんじゃないかなという仮説を持っています。なにも最近思い付いたわけではなく、初めて読んだ時からいずれそうなるであろうと予測をしていて、今がまさにその潮目なのではないかなぁと思っているわけです。
作品のファン層を広げる、より幅広い属性を持つ読者に行き渡らせるというのは特に商業的には決して悪いことではないでしょう。むしろいいこと。ただ、ここで問題がある。ものすごく演技が上手な人でないとすれば、作者の畑健二郎さん自身があちら側の人だということ。離れていくファン層に対してシンパシーを感じている側の人であると言うこと。
266話の15ページ目16ページ目には、去って行っているかもしれない読者へメッセージを送りたいという思いが現れているんじゃないかなぁと俺は勝手に思っていたりするわけです。



無駄な空き行ですね。すいません。
さて、本題に入りましょうか。




長かったゴールデンウイークもようやく終わりを迎えました。愛歌さんの石の件はともかくとして、『ハヤテのごとく!』登場人物の面々は愛すべき日常に帰っていきます。
しかし、その日常はゴールデンウイーク前の日常とは違う日常。ゴールデンウイークに起こった出来事が影を落とす日常になります。


このゴールデンウイーク編で、いや、ゴールデンウイーク編までの『ハヤテのごとく!』で、畑健二郎さんは一体何をしたかったのか?何を描きたかったのか?
俺には、266話の8ページ目9ページ目見開きのためにこの旅行、さらにはここまでの話が存在したように思えたんですよね。
ここでアテネとナギが出会う。それまでに、アテネはハヤテと出会い、別れ、そして再び出会い再び別れる事が必要だった、そしてナギもハヤテと出会い、強い絆を作り上げる必要があった。
これから書くような感想はあまり好きではない、ぶっちゃけ嫌いなのですが思っちゃったからしょうがないので書きます。
4巻の巻末に収録されたミコノス島でのタイムスリップ編。あの話を読んだ時にこういう展開だとは当然全く予想はできませんでした。あの場面があるから266話がある。ナギの穴が空いた帽子はハヤテの象徴。ハヤテを奪われ、何とか取り返そうとして結局は取り返すことができた。266話で帽子を追っ掛けてから取り戻すナギの話はゴールデンウイークアテネ編の要約になっているように思えました。
266話では、帽子を取り返したのはアテネです。取り返した帽子をナギに返したのはアテネです。しかし、「次はわからないわよ?」と問いかけたのもアテネです。今回はハヤテのことを思い、敢えてハヤテをリリースしナギの元に返した。しかし次は……。


アテネは指輪の箱をナギに渡しました。正直この意味がイマイチわからない。中身はアテネの指にあって箱だけナギに渡すというのが。あの指輪はハヤテの心の象徴で、ハヤテの体はナギに預けるけれど心まではナギに渡すつもりはないということでしょうかね。これも俺が嫌いな象徴の話になっちゃいますねぇ。


ところで、アテネとナギは面識があったのでしょうか?この場面を見る限り明確には描かれていません。学園の理事長と生徒なので知っていてもおかしくはないけれど、ナギにとってはアテネは遠い存在だったのかも知れませんしね。


そんなできごとを知るよしもないヒナギクさんはハヤテの言葉ですっかり安心をしてしまうけれど飛行機ですっかり不安になってしまいます(笑)。西沢さんとヒナギクさんが中心になるラブコメチックな話も好きですが、266話はアテネとナギに持ってかれた感じがしますね。これもいつもの感想ですが、違う漫画を同時に読んでいるような感覚です。




とにかく、アテネは日本に戻ることになりました。その動機はともかく日本に戻ってくる。先週の退場宣言はハヤテの今置かれた状態を見て自ら決断した選択だったということです。そしてハヤテはその本当の意味には気づいていないのかも知れません。


日本に戻ってくる『ハヤテのごとく!』。今までの『ハヤテのごとく!』とは登場人物も属性もちょっと違った『ハヤテのごとく!』になるのかもしれませんね。




でも、来週は番外編らしい。
なんなのだ!いったいなんなのだ!!