ハヤテのごとく!272話「少年漫画のラブコメは風呂場で事件がよく起こる」感想 魔法陣シリーズとの比較



野暮な感想になってしまいます。



仮想今週の一コマ

16ページ目1コマ目。これ以外にないな。

ポイント

特になし

まとめ

ツボに入りました。最後のページめくった瞬間来た。
おそらく、紙か紙を意識するメディア意外では何も感じないと言うことはないでしょうがかなり破壊力が落ちるでしょう。
ページをめくった瞬間にオチがあるってのはいいねぇ。


今週の話、3段オチかなぁと思いました。

  • 最初のオチ:ハヤテのデリカシーのない発言。
  • 2番目のオチ:マリアさんの無茶なお願い。
  • 最後のオチ:で、どうなったの?っていう話

面白さで言うと順に
中→強→弱
って感じかなぁ。


この話が面白く感じたことには理由があると思うんですよね。最近毎週感想に書いている「ぬるさ」の効果だと思うんだな。ぬるい話はさくさく読めるんですよね。何も考えずに読んじゃう。だから意表をつかれるんだなぁ。重い話濃い話(いろいろな意味でね)の中でこれがあっても、少なくとも俺のツボにはこないと思うんだな。




さて、話変わって……




272話を読んで畑健二郎さんは最終的にこういう漫画が書きたいんだろうなぁと思いました。
こういうってのはですねぇ。こういう1話完結やそれに類する話を積み重ねて、全体として物語となっている漫画っていうことですね。
そのこと自体は別に目新しいものではないはずです。俺の原体験では斉藤栄の「水の魔法陣」「火の魔法陣」「空の魔法陣」です。当時としてはかなりの長編で、いわゆる社会派推理小説というジャンルに入る推理小説です。
1作1作それぞれがミステリーとして完成した作品になっているけれど、全体を通して読むとまた別のミステリーになるという作品を目指して書かれた小説とのことです。
無駄にアマゾン貼ってみる。

水の魔法陣 (下) (集英社文庫)

水の魔法陣 (下) (集英社文庫)



この推理小説を読んだのは中学生から高校生にかけてです。正直、当時の俺にとっては、俺が幼すぎたのか、あるいは「空の魔法陣」を読んだタイミングでちょうど社会派推理小説から興味を失い書けていたからかわかりませんが、作者の目論見が完璧に達成できているとは思えなかったです。しかし特に「水の魔法陣」は単品で読んでも名作だと思うので興味ある人は読んでみるといいかも知れません。


話が逸れました。


俺が思うに『ハヤテのごとく!』は上記の魔法陣シリーズとはやっぱ違うんですよね。根本的に何かが違う。やろうとしていることは同じなのに何かが違う。それを考えてみた結果、こう思いました。
ハヤテのごとく!』には一貫性が無いと言うところが違うのではないかと。小説で言うと、主人公も設定も、文体さえも違うショートストーリーがいくつも同じ作者によって同じ作品として提供されているのが『ハヤテのごとく!』なのかなぁと。いつも書いていることと言葉を換えただけですね。
先週今週とハヤテとマリアさんという最近あまり目立たなかった組み合わせの話が続いています。この2人、アパート生活が始まったらまるで管理人夫婦みたいになっちゃうんじゃないかと思っちゃいますね(笑)。しかし、その裏では他の登場人物がそれぞれの時間を、それぞれの物語を進めているんですよね。そして、この漫画の場合それが描かれる可能性があるんですよね。先週書いた省略の話ですが、有る筋立てに関係する話を省略しないだけではなく、その時メインの話に関係無いキャラクターの物語も省略しない場合があるんですよねぇ。




この1話完結スタイルってのは、来週の展開がまるで読めないってのも面白いところですよね。今週は13才組が出てきたから、来週は喫茶どんぐりで16才組が出てきたりしてね。


と言うわけで寝ます。また明日。いや、また後ほど〜。かな?明日も遅くなりそうだが……。