「あらかじめ、予定された成功などない」
今月の日経新聞「私の履歴書」は、発光生物の研究でノーベル賞を取った下村脩氏でした。
「あらかじめ、予定された成功などない」
最終回のその言葉に感銘を受けてしまいました。
下村氏の言葉は、同氏が身を置かれていた基礎研究に携わる人たちに向けたものです。しかし、この言葉は、置かれた立場にかかわらず通じると思います。
成功することがあらかじめわかっている場合はそれを成功とは言わないんだよな。あらかじめわかっていてもうまくいかないことの方が多いくらいだけれどそれでも成功とは言わないんだよな。
誰もやったことがないこと、誰もやろうとしないこと、それをやってうまくいったときに、初めて「成功した」ということになるんでしょうね。
もしかすると、下村氏の言葉の裏にはもう一つの意志が潜んでいるかも知れません。しかし、それはおそらく私のバイアスが非常に強くかかっている事柄だと思うのでここには記さずにおきます。