読書感想文 井上堅二著『バカとテストと召喚獣』8巻 一途な少女と少年たち

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)



夏休み明け一発目に『バカテス』の読書感想文が書けるという偶然の幸運に感謝します。




相変わらずばかばかしい。んで女の子がかわいいですね。
特に玉野さん、やばい。まじやばい。可愛いって言う意味でなくやばい。

吉井君にはわからないかもしれなけれど、アキちゃんは凄く魅力的なんだから!

小学生に論破される力を持つ明久なら論破されかねない勢いです(笑)。


いやぁ、玉野さんやばいね。やばい。清水さんもやばいけど、清水さんがまともにみえるくらいやばいね。完全に明久の中にあるもう一つの(正直者にしか見えない)人格を認識してしまっている。やべー。でもかわいいなぁ。なんでかわいんだろう?こんなにやばいのに……。ああ、そうか……。


ということで、ふと思ったんですが、この作品で恋をしている人(男女問わず、その相手も男女問わず)ってみんな一途ですよねぇ。一途でなければ恋愛ものにならないといえばそれまでなんですが、みんな病的に一途ですよねぇ。
病的に束縛したがる霧島さんと病的にそこから逃れたがる雄二が代表格ですが。個人差はあるでしょうけど、俺はこういう一途な人の話は好きだし、それが女の子だったらうっかり「かわいい」と思ってしまいますね。だから玉野さんも「かわいいなぁ」と思ったんでしょうね。


前にも書いたけれど、この作品を読むと15巻以降の『うる星やつら』を思い浮かべずにはいられないんですよねぇ。容赦ない暴力と一途な思いを背景にした容赦ない愛情表現。そしてひどい目に遭う男ども。ドタバタ加減も手伝ってほんと、俺が好きな空気なんですよね。


さて、次巻。
主人公が風邪で欠席したまま試召戦争は佳境を向かえるのでしょうか?いや、でもね、姫路さんが本気になっている以上、戦争描写はその気になれば1行で終わらせることができますよねぇ(笑)。考えてみればFクラスは強烈。Aクラス以外なら姫路さんをうまく使えば勝てるし、もう一人のジョーカー、ムッツリーニがいますからね。この2人をうまくつかえばAクラスにも勝てる可能性があるってことは雄二以外もなんとなくわかっているんじゃないかなぁと。もちろんFクラス以外にもね。だからこそCクラスはFクラスをつぶそうとしたんじゃないかなぁ。


明久と姫路さんののどか(ではない)新婚さん生活で、姫路さんもようやくヒロインらしくなってきました。というか美波と同じ土俵に登ったって感じかなぁ。4巻5巻くらいが美波のターンだったとしたら、6巻7巻8巻くらいは姫路さんのターンですね。




8巻感想はこの辺で。物語全体としては折り返し地点くらいかなぁ。