『ハヤテのごとく!』は少年漫画なのだろうか?

昨日の290話感想で、「王道展開」と書きました。そう書いた裏では当然今まで読んだ数少ない漫画の中から思い当たる展開をいくつか拾っています。漫画に限らず、基本は感想の中に他作品を引用しない様にしているので書かなかっただけです。
でも、今日になってふと思ったんです。思い浮かべた漫画は青年漫画ばっぱりだなぁ、とね。少年漫画ではぱっと思い当たるのがないなぁ、とね。




この漫画、私が妄想する少女漫画の要素が強いなぁと思っていたんですよ。少女漫画をほとんど読んでいないので当たっていない可能性もあるんですが、たまーにコメントで同じような感想を持たれている方もいるので、極めて小数かも知れないけれど共有できる考え方では有るんだろうなぁと思っています。
でも、290話で思い描いたのは青年漫画です。青年漫画って言うのは、鼻っ柱が強かった主人公が苦しむ筋立てが多い様に思えるんですねぇ。あまり好きな言葉でないんですが、「読者にとって等身大の主人公」ってやつなんでしょうね。
それに対して少年漫画はもっと夢がある。埋もれている才能があったりするし、どんな困難にもみんなで立ち向かえば打ち勝てたりします。
私がイメージする少年漫画らしい少年漫画っていうのは、今のサンデーで言えば「史上最強の弟子ケンイチ」ですね。師匠たちに鍛え上げられて強くなっていくいじめられっ子の主人公ですからねぇ。「はじめの一歩」も同じ系統ですよねぇ。
若干傾向が違うのが「咲-Saki-」です。「咲-Saki-」が少年漫画なのかというそもそも論はありますが、私から見ると筋立てはまさに少年漫画ですね。


ハヤテのごとく!」で描かれる物語ではどうもそういうのとは違う空気が流れているんですねぇ。
たとえばアテネ編。仲間とともに強い敵と戦ってお姫様を救い出すのはいいけれど、現場におらず、かつ事情を知らない登場人物たちはのんきなもんなんですよね。少年漫画的には、「星の雨」が降ってきた瞬間に、みんなで主人公の勝ちを確信するっていうエンディングなんだろうなぁと思うんですよ。
でも、この漫画の場合、そうはならない。登場人物それぞれが別の目的を目指していて、というか、別の物語を持っているからなのかな。




ハヤテのごとく!」は少年漫画なんでしょうかね?どうなんでしょう?


それでもやっぱり私は「ハヤテのごとく!」は少年漫画だと思います。
理由はただ一つ。


週刊少年サンデーで連載されているから。