ハヤテのごとく! 298話 感想2日目 『You & Me』シリーズで畑健二郎は何を描きたいのか?

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なんだか釣り臭い挑発的なタイトルにしてみましたが正直なところなんですよね。

『You & Me』シリーズも完結!

という言葉を受けてとっさに思ったことがそれでした。




来週完結するというのはわかった。話の柱がルカとハヤテ、そしてナギとの出会いと言うことも何となくわかる。わからないのが夜空なんですよね。未だにわからない。来週になったらなにかがわかるのかどうかすら予想できない。


漫画でも小説でも、もしかするとアニメでも映画でも同じなんでしょうが、読者の求めているものって千差万別なんだろうなと思います。中には自分が思い描く通りの展開でないと満足しない人もいるでしょうし、逆に自分の予想が裏切らない作品には満足しない人もいるはずです。俺の場合は後者の気持ちが強いです。推理小説が好きだからだろうな。予定調和の作品が嫌いなわけではないけれど、より強く印象に残るのは自分の予想が裏切られる作品です。
しかし、あくまでもそこには予想があるわけで……。
ハヤテのごとく!の『You & Me』シリーズのように、予想ができないってのはあんまり経験がないかもしれません。


なぜ予想ができないのか?ルカサイドの話はまだわかりやすいんですよね。ハヤテと出会い、その後ナギともきっと出会う。そしてハヤテが男の子であること、ナギも同人誌を書こうとしていることを知り、さらには貧乏という設定だから家賃が安いナギのアパートの住民になってもおかしくないなぁなどとね。
読めないのが夜空。
そもそも、夜空の話が単なるトラブルとして描かれているのか、あるいは今後に影響を与えるようなキャラなのか、さらにはルカと何らかの関係があるのか、そうではなくて、たまたま同じ時系列と空間で全く違う物語の登場人物として動いているのか。それが未だに読めない。


思い起こしてみると、ハヤテのごとく!は先が読めない、読もうとすることすら無駄なのではないかと思えるような漫画でした。ヒナ祭り祭り編がああいう形で収束するとは思わなかったし、「夢の中より夢のよう」に至っては、だまし討ちにされた!と言ってもいいような流れでした。過去編アテネ編と続くアーたんメインの話は比較的王道を行った物語でしたが、何度もやられていると逆に王道こそが意外な展開になってしまうという罠に陥ったりしました。


来週、どういう話になるのか想像ができないです。来週一つの物語が終わり、再来週は巻頭カラーでもしかすると新展開、あるいは単発ネタが来るんでしょうかね。

ライブシーン、超大変。

なんかルカのこと好きになったよ。可愛いというか、今までこの漫画に出てきた女の子たちとは違う雰囲気を持っていてね。そういえば、ルカとハルさんって明確に2面性を持っているという共通点がありますね。たまたまなのかなんか意味があるのか。ハルさんのメイドバイトのことを忘れかけていましたが、そろそろナギやハヤテにばれるのかも知れませんねぇ。