読書感想文 井上堅二著『バカとテストと召喚獣』9巻

バカとテストと召喚獣9 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣9 (ファミ通文庫)

笑いよりもバトルに重きを置いた9巻でした。




この小説の笑いって基本的には誰かがひどい目にあうことによる笑いなんだよなぁ。それを表現する文章力があるから笑えるんだけどね。笑い以外でもいたるところで作者の文章力は感じるわけで。その力を笑いに生かしているところがいいなぁ。
おれはもともとこういう誰かがひどい目にあう系の漫画が好きだったんですけど、誰か一人だけひどい目にあうんじゃなくて割と均等にひどい目にあう方がより好きですね。
今回の表紙の人なんかはあんまりひどい目にはあってないよなぁ。


にしても、この小説、まともな登場人物がほとんどいないなぁ。これで破綻していないからたいしたもんです。


Cクラスに勝ってEクラスに勝って……。で常識的に考えるとちょっと変な行動をして……。
あと数巻で終わりそうな雰囲気。ラストシーンはずいぶん前から勝手に思い浮かんでいるのですが、どうなることやら。