読書感想文 畑健二郎著『ハヤテのごとく!』27巻 感想 未だ先は見えず

ハヤテのごとく! 27 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく! 27 (少年サンデーコミックス)

コンビニで買ったので通常版。さすがに限定版瞬殺ってことはないだろうねぇ。


この漫画は週刊連載で読むのとコミックスで読むのとは別物と改めて思いました。



とても素直に劇場アニメの宣伝。本当にやるのか。

表紙

昨日も書いたけど、この組み合わせで表紙になるんだなぁ。この漫画、表紙もストーリーの一部、それもまだ描かれていない将来のストーリーの一部になっていることがあるのですが、ヒナギク、泉ちゃんと、伊澄、咲夜が一緒に行動することってあるんでしょうかね?

裏表紙

現段階ではとても地味(笑)。同人誌編の鍵を握っているのだろうけれどその話はちっとも進んでないからな。

背表紙

夜空がどんな感じでどの物語に絡んでくるのか、あるいはそれはそれでまた別の物語なのかわからない。素直に読めばまだコミックスには入っていない方の物語と絡んできそうなんだけれどね。

折り返し4コマその1

なんかもうめちゃくちゃ。

折り返し4コマその2

商売熱心なサキさん。

表紙裏

神様が出てきたら笑うな。クラウスが出てくるかどうかはわからんけど。映画版の季節は夏なんだよねぇ。

裏表紙裏

ハーマイオニーになったら終了するのか。考えてみりゃ、裏表紙裏でもけっこうエンディングの可能性をつぶしているんだよな。

背表紙裏

とてもかっこいいような気がするセリフだ。虎鉄はナギの言葉に強烈な影響を受けてしまったんだなぁ。

中扉

何の脈絡もなくシャワーを浴びているマリアさん。毎度意味深、あるいはネタバレ的な絵が描かれる中扉だけれど、これはさすがに意味無いでしょうね(笑)。もし意味があるとしたらこの先行くであろうどこかのシャワールームが描かれているとかくらいかな?アパート大浴場の描写をちゃんと見てないからわからないけどな。
いや、意味は無いよね。どう考えても意味はない。意味があると思っちゃった時点で負けのような気がする。

目次

ワタルくんのビデオ屋設定も忘れかけているけれどそっちの話はそっちで続くみたいだしね。

本編

1話 (284話)「ピンチ!ショック!サスペンス!」

ここがコミックスの切れ目になることを意識していたのかもしれないな。あらすじがあって助かりました。
連載当時書いた感想は今のところ的はずれって感じですね。
ヒナギクメインのラブコメ回なんだけれど次回への引きで終わるこの漫画では少ない流れの話ですね。

2話 (285話)「どこまで行ってもハイエンドにはなれないが…」

タマと同人誌と新キャラで盛りだくさんなお話。前の話ののどかなラブコメ展開はいったいどうなっちゃたのかと。

3話 (286話)「やつは大事なものを盗んでいきましたとさ」

台湾での実写化という話が聞こえてきたタイミングです。この漫画を実写にするという発想はすごいよな。
タマの首輪ってそういう設定だったんだっけか。記憶の外に逝ってた。
そういえば、この漫画では今まで出てきてなかった男を惑わすタイプの女の子が出てきたんだなぁと思ったんだっけなぁ。すごく昔の話のような気がする。

4話 (287話)「MASK」

展開に影響を与えそうな伏線であったも笑いにくるんで提示するんですよね、この漫画はね。ほんとしょうもない。夜空に神父が見えるってことはあの人にも神父は見えるんですかねぇ。
あーもー別の漫画だな。

5話 (288話)「チャレンジ13歳」

あーもー!別の漫画だ!!
西沢さんがきっかけでこの漫画を読み始めたってのもありますけど、このキャラには感情移入しやすいな。おれは漫画読まないのに漫画の感想を書くようになって、その後行きがかり上よくわかってないのにいわゆる名作の感想を書くようになって。。。
知らないってのは恥ずかしいことだし恥もたくさん書いているのだけれど武器にもなるんですよね。知らないからこそできることもあるし、知っている人には見えない物が見えることだって稀にあると思うんです。
っていうかそう思わないとやってらんねぇ。

6話 (289話)「すべてのまんが家がこうだと思ってもらいたい!」

漫画家じゃないけど、〆切がある業界の友だちと同じような話をすることがある。「大丈夫大丈夫工場に直接持ち込めば大丈夫」とかね。うちの業界ではそう言う場合〆切が伸びているので……。
東宮君のアシスタント設定はさすがに後付だろうなとは思います。そうであってほしいです。東宮君というキャラを生かすためにつけたしたんだろうなと。もし彼が今後物語で何らかの役割を持たされているのなら、こういう形ではなかったにせよ西沢さんと天敵関係になるって言う描写はどこかでされていたんでしょうね。

7話 (290話)「ガンダーラは求めれば遠ざかるように出来ている」

繰り返し読んだけれど王道展開だなぁ。こういう流ればっかりなら話を追いやすいけれど得体の知れない魅力を感じることは無いんでしょうねぇ。

8話 (291話)「どんな人でも見えない所で悩んでいる」

読み返してみると黒魔術の所以外はわかりやすい話です。壁にぶつかった少女が立ち直りのきっかけをつかむという流れですね。

9話 (292話)「君と出会う」

しょうがない。むしろこの漫画の場合はこっちが普通。複数の話が入り乱れて一つ所に収束するかどうかわからないんですよね。結果的には収束することもあるけれどそうならないこともあるから先が読めない。メインは同人誌即売会なんだけれどねぇ。

10話 (293話)「chAngE」

扉絵の女子高校生の日常がなんとも。当の相手はメイド服を着ているのですが(笑)
まじめな漫画の話と現実離れした女装&バトルの話が入り乱れてわけがわからない。

11話 (294話)「ルネッサンス、情熱」

前回同様の流れでまぁわけわからんよね。ルカが何物かは27巻では収録されなかったのか。

おまけ

伊澄と咲夜の漫才。この2人、この先活躍するのだろうか?

キャラクター紹介

そういえばこんなコーナーあったな。虎鉄かぁ。
京急が好きなんだな。うん。好きだよ。俺も好きだ。乗るなら一番だ。高架化されて若干興奮度はさがったけどな。京急ファン、っていうたぶん同人誌だと思うんだけれど今でもあるのかなぁ。書泉で買ってた。

後書き

作中で描かれるであろう話を先行して原作者が明かしてそれを映画にすると言う企画はあまりないんじゃないでしょうか?普通ならそれをやると物語的になのか商業的になのかはともかくとして原作が成立しなくなると思うんですよね。
それができるのが『ハヤテのごとく!』だとは思っていましたが本当にやるとは思わない程度の常識は持っていました。この漫画を読み始めてからいったいいくつの今まで常識と思っていたことが崩されたことか……。
少年漫画なので子供も読んでいるはずです。その子供たちは俺が「常識はずれ」と思ったことをすんなり認めた上で大人になっていくんでしょうね。そしてその中にはそれを踏まえた上でまた別の常識を作っていく人もでてくるのでしょう。何十年後かが楽しみです。

映画宣伝

まだ早いからな。こんなもんだろう。

次号予告

27巻で一番ハヤテらしいと思ったところです。わけわかんねぇっす。収録される11話の中で何が起こるのか、コミックス派で情報収集もしていない人にはさっぱりわからないでしょうね。
それもあって、今日の感想では週刊連載で明かされていることを極力描かないようにしてみました。



まとめ

暫定最終回後の世界で物語が動き始めました。でも、その世界は暫定最終回前の世界とは微妙に違いますね。あのイベントを越えなければこの世界にはたどりつけなったんでしょう。
この漫画ではいろいろなキャラが主人公となるいろいろな物語が同期せずに同時進行していきます。キャラクターはそれぞれ別の価値観を持ち、別の目的を持って動いているし、その目的も一つではなく複数が並立していて、増減します。あたかも現実のように……。
短期的に見ても長期的に見ても相変わらず物語の着地点が見えません。物語であることがわかっていなければそもそも物語ではないと言う感想を持っちゃうんじゃないかなぁと思います。
28巻で300話到達。未だ先は見えず……




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。