読書感想文 畑健二郎著『ハヤテのごとく!』28巻 感想 2日目 本編の感想

限定版特典などについては既に記載済みです。



ハヤテのごとく!28 劇場アニメ化記念限定版 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく!28 劇場アニメ化記念限定版 (少年サンデーコミックス)


表紙

女装ハヤテとルカなんですが……。ステージの上っていうイメージなのかな?
毎巻なんか雰囲気が違う。

裏表紙

意表をつかれた。夜空は全然普通なんだけれど、ルカのマネージャー、えーっと集さん?が出てくるとは思わなかった。

背表紙

東宮くんかぁ。さすがにこのおぼっちゃまが漫画家アシスタントって言う設定は後付なんだろうなぁ。後付であって欲しい。

表紙裏

神様の水着ってホント似合わないな。びっくりするほど似合わない。わざと似合わないように描いたんじゃなくてどう描いても似合わない感じで似合わない(笑)

折り返し4コマ1

学校生活の1コマ。どう考えてもやるべきことではない。

折り返し4コマ2

同じく学校生活の1コマ。どう考えてもやるべきことではないことをやっても生徒会長は生徒会長であると。

裏表紙裏

アテネに起こされるハヤテってよく考えると新鮮な絵柄ですね。

背表紙裏

ここにも3期ネタwww

中扉

西沢さんのバイト前の着替え。前に俺も書いたし作者もなんか書いてたような気がするけど、こんな感じの漫画の場合、喫茶店でアルバイトって言う筋立てが用意されているのなら、あれな感じの制服がデザインされている方が普通なんじゃないかなぁと思うんですよね。スケジュールの都合だったのかも知れないけど、今のところ喫茶どんぐりにはそういうのが無いですね。
しかしまぁ、相変わらずこういうきわどい絵柄でもいやらしくないなぁ……

目次

これも西沢さん。なんか推されている。

本編

1話 (295話)「偶然に偶然を重ねてにとは誰かと出会う」

同人誌の作者とハヤテが先に出会ってしまう話。このファーストコンタクトが未だに尾を引いているんだよなぁ。

2話 (296話)「ルカ」

そのものずばりのサブタイトル。この話ってルカとハヤテと夜空しか出てないのかぁ。まだここではルカの正体ははっきりとは明かされてなかったんですね。ハヤテ的にはいつもの行動。天然ジゴロのフラグ立てですが、女装をしてたって言うのが違うところです。このあたりからルカがかわいく思えるようになってきたんだなぁ(笑)

3話 (297話)「You&Me」

うってかわって今度はナギとハルさん再度から始まります。このいるかの漫画、面白そうだよな。爆発的に売れることはないだろうけれどじわじわ来そうな感じ。
ハルさんが入れ込む相手がどんなもんなのか値踏みしようとしていたナギだけれど、いざステージに立つルカを見た瞬間、「神様」と思ってしまったのかぁ。このファーストコンタクトがどんな感じで予告されているシーンにつながるのか……。あのシーンだけ見たとき、ナギはルカに対して怒っているように見えたんだけれど、もしかしたらナギはルカに対して怒っているだけなのかもしれない。意味わかんねぇwww。なんか怒りの方向性が当初思っていたのと違うのかなぁとね。

4話 (298話)「アイドルマスター

1話まるまるアイドルのルカを描いた感じの話。いったいこの漫画はどこに行ってしまうのかと俺でさえ不安になるような話(笑)。ルカがアイドルである必然性があったのかは不明ですが、おそらく何らかの世界で成功はしているけれど不幸な状況で、かつ、その世界ではなく漫画の世界で身を立てたいと願っているキャラが必要だったんでしょうね。

5話 (299話)「Don’t Stop! Dreamer on the Road!」

フライングメイドキック。
ルカのステージがクライマックスだというのに、読者も忘れかけている王玉なんていう設定が出てきました。未だに28代目と夜空っていうのはよくわかんないですよねぇ。
しかし、その、物語的な流れの中では大事そうな話は、ルカのアイドルとしての力を示すエピソードとしても使われます。一つの事柄に複数の意味がある、というか、一つの事柄はそれぞれの立場によって別の意味を持つというのはこの漫画には多いですね。
そして最後にアテネが……。何とも不思議な流れです。

6話 (300話)「王の帰還

巻頭カラーのお約束。1ページのショートコミックの時間です。
そして、人気投票結果発表。1位と2位はある意味対称的な2人の美少女。特に胸のあたりが対称的な……。
そしてここで人気投票2位の人が再登場。王の帰還かぁ。王なのかなぁ。ある意味では。なんかこのハヤテとアテネのやりとりって不思議な感じなんですよねぇ。過去編を先に読んだからなのか、子供同士というか幼児同士の恋物語みたいな感じでねぇ。イチャイチャしててもほほえましいって感じになってしまいます。
アテネが帰ってきてもナギはナギのまま。相変わらずな感じなのが安心感があります。
そして人気投票1位の人も登場。ヒナギクがママだって?
にしても、この作者は幼児化したキャラの絵を描くのはうまいように思えます。

7話 (301話)「子はかすがいかもしれない。まだかすがってないけど」

ヒナがママでハヤテがパパ。ということは……。と乗ってしまったハヤテにはヒナからの鉄槌が下されます。しかし、その流れはヒナが持つ属性をアテネに知らせるという意味合いも持っています。
「王族」という単語と「指輪」という物によって、自分の存在をハヤテだけに知らせるアテネ。当然ハヤテはそれを察してアテネの望む行動をするのだけれど、そう一筋縄にはいかないのがヒナギクですね。
そして、オチ担当はメインヒロインナギ。ある意味病気の娘です(笑)。

8話 (302話)「ウチにおいでよ」

誤解がベースにあるとは言え、ヒナの揺れる乙女心をいいように弄ぶ天然ジゴロハヤテ。ひでぇ(笑)。そして、弱みを握ったらためらわずにそれを使うアテネ。このバカップルに狙われたヒナがちょっとかわいそうかも。
しかし、ここでハヤテが雪路に聞いた言葉がこの後の別の話に生きてくるんだよな。

9話 (303話)「京アニがアニメ化とかしない方の日常」

この話、読み返してみたらかなりいい。大好きかも知れない。オチはハヤテが寝てないって話なんだけれど、期せずして一つ屋根の下で生活するようになった人々が、それぞれ自分の時間を生きながらも交差している感じがとてもいい。わざとらしさがない本当の日常って感じなんですよね。起きる時間も違うし帰ってくる時間も違うし食事する時間も違う。それは当たり前のこと。
当たり前じゃないのはハヤテの存在なのかなぁ。

10話 (304話)「秋葉原の側にあるあの川が神田川なんだよ」

お風呂が壊れたら銭湯です。これだけ女の子がたくさん出てくる漫画なんだから、お風呂場で怪しげな展開があるのは当然のこと。でも、男湯で男同士の怪しげな展開が繰り広げられてしまうのか……。なんというがっかり感(笑)。
オチで普通にアテネもすすまみれになっているところがよかったです。

11話 (305話)「喫茶店とかでネーム描いてると婚活している人によく会います」

あんまり少年漫画では見かけない出だし。居酒屋で飲み会。今で言う女子会ってやつか。こういう時、サキさんは普通のかっこうしているんだよなぁ。
なんか、雪路と牧村さんとサキさんっていう3人組、節目節目で出てくるんじゃないかなぁ。この先も。この空気はまた独特。
雪路はその後「運命の出会い」をしますが、その運命はガンプラ先生にとっては過酷な運命。しかし、その運命の方向性は雪路にとってはちょっと違っていたというお話(笑)。
でも、この話、先に続かないと言う保証はどこにもないんですよね。漫画家先生も同人誌編では準レギュラーみたいだし。

おまけ

映画では西沢さんがメインとは言えないまでもかなり出番が多いみたいですね。なんか想像がつかないんですけれどねぇ。
西沢さんは潮見高校。潮見高校といえばライフセイバーズ。そのあたりとの整合性も取るはずなんですよね。明示的にか暗示的にかはわからないですけど。そしてまた3期ネタ(笑)

後書き

今回の災害って、いろいろな創作物に、目に見える形見えない形で影響を与えるとは思うんですよねぇ。あくまでも個人的な感覚ですが、現実の事件を取り込んで作品に仕立てると、その作品が陳腐に見えてしまう事が多いんですよねぇ。因果関係が逆で、現実の事件がベースにあってある程度商業的に成功することが見込めるから質がイマイチの作品でも世に出てしまい、かつ話題化してしまうからかもしれない。まぁ、個人的な感想ですし例外ももちろんあります。
この漫画の場合は、パロディや小道具を除けば、現実とは違う時間軸で動いているので、現実に起こった事件を物語にそのまま取り込むというのはやりづらいと思います。それでも、若干の影響がでる可能性はあるでしょうね。

次号予告

予告になっていない。さっぱりわからん(笑)。どんな話が収録される予定なんだっけ???

まとめ

いろいろな話が入り乱れていますが、それでも週刊連載で読むよりは話が追いやすいです。漫画として読むには、ある程度まとまった感じで話が進むか、それとは逆に1話完結かってのが読者にはやさしいですが、それだけだとこの漫画に感じた得体の知れない魅力は生まれないですよね。
同人誌の話とアテネ復活の話がしばらくの間、柱にはなるんでしょうが、その柱ですらどう転がっていくのかわかりません。


集中すれば2時間くらいで書けるもんなんですね。そこそこ消耗はしましたが(笑)。
これで週末だ!本屋行って飲みに行って満喫しよう!!




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。