西沢歩とハヤテのごとく!の状況変化

上の記事からの続きです。
このネタで何度か記事を書いています。ハヤテのごとく!での西沢さんは異常。というかおそらくは漫画全般、そこに小説とかも含めていいと思う、での西沢さんというキャラは異常。
出てきたときから普通を貫いている。




とはいうものの、西沢さんには一つだけちょっとした、しかし、決定的な特徴が有るように思えます。
それは「あきらめない」という性格です。


もし初登場時にハヤテに振られたときあきらめていたら彼女の出番は2度となかったはず。実際おれはあの場面であきらめたと思ったんですよね。この娘はいったい何のために出てきたんだろうと(笑)。
なので逆に印象に残ってました。


なんだ、普通と言いながらも特徴があるじゃん。そうなんですよ。そうなんですけどね……。


現状のハヤテのごとく!を思い返すと、その特徴は既にほとんど無効化されているんですよね。もちろん西沢さんのハヤテに対する気持ちは継続しているし、もしかするとそれがこの物語での鍵を握っているのかも知れない。しかし、作中での今現在、西沢さんは仮にハヤテへの思いが無くても物語から退場しないんですよ。
ナギ、ヒナギク、そして生徒会3人娘との友人関係を構築しちゃったからね。ナギとヒナギク、そしてハヤテとはバイト仲間でもある。
きっかけとしてハヤテがいたのだけれど、その設定が無くなってもこの物語に居続けられるんですよね。


思えば、330話と331話で、ワタルくんの思いがある意味リセットされ、白皇学院のメンバーが1人減りました。初期設定が変わったわけです。
普通に考えると、これでこの漫画からワタルくんとサキさんは退場すると思ってしまいます。
しかし、そうはならないのがこの漫画なんですよねぇ。
初期設定が変わっても物語は続いていくんですよね。なんというか、目に見えて大きく変わる事もあるけれど、徐々に徐々に進んでいく小さな変化の方も重要というか、このキャラがここに出てくればこういう反応をするみたいなお約束が極端に少ない漫画に思えます。お約束があったとしてもそれが続かないと言った方がいいですね。


読者としてついていくのは大変だけれど面白いですねぇ。